「ミユ…血いらんか?」

「ごめんいらない
一人にして」

「ミユ…」

なんで私は生まれたんやろうか
ヴァンパイアでええことなんか
いっこもないやんか
自由に恋できひんし
友達だって…

「山本くん…」

胸のネックレス
ピックには良く分からない
外人の名前
昔これをくれたときに言うてた
すごいギタリストのでって
必死に伝えてくれた
そんな大切なものを私に?って
嬉しかったなぁ…

「そろそろさよなら…かな」

ガチャンッ!!!

「さよならって何と!」

「山本くんっ!?」

突然部屋に入ってきた
そーいえばまーちゅんは
出かけるとかいうてたな
そんなことよりなんで…

「さよならって何とするん!」

「山本くん?なんで…」

「心配やから…」

「…あのな?私は」

「すぅ…好きや!」

「え…?」

「ずっと好きやった
渡辺さんは俺の初恋で
ずっと進行形で
消えることがなくて…
渡辺さんに初恋のこと話してるとき
変やってん
そりゃそうや
渡辺さんがあの子やったから
いつからか
渡辺さんがあの子やったらって
思ってた」

「ありがとう
でもな」

「渡辺さんが
何を不安に思って
何に悩んでるか
正直わからへん
分からへんけどその不安とか
悩みを持ってる渡辺さんやって
好きやから
俺は渡辺さんに2回も恋してる
揺るがへんから」

「…山本くん」

「答えて…
オレの事好きじゃない?」

「好き…や」

「じゃあ…」

「でもアカンねんっ!」

「なんで!」

「私とおっても幸せになれない
むしろ山本くんを傷つける
だからお願い
私のことを忘れて
ほかの人と…」

ガバッ!!ギューーーッ

「俺が好きなのは
渡辺さんやから
他に人なんかおらへん
俺じゃ嫌か?
渡辺さんに釣り合わへんか?」

「違う
私に山本くんは
もったいない…」

「俺は美優紀しかいないで」

「っ…」

「今は話されへんのなら
それでええから
その闇をもった美優紀を
俺が守るから
だから…俺のそばに
いてください」

腕の力が増した
山本くんの匂いがする
ずっと夢見てた
何度も夢を見た
その度に苦しくなった
現実で有り得ないから
でも…今、こうして彼は私を
離れようとしても離してくれない
そんなことされたら
私だって…抵抗したくなくなる

「美優紀…」

「山本くん…
不幸になるねんで?
ええん?」

「フハッ…アホやな
俺は強運やねん
美優紀に幸運渡して
二人で幸せになるから」

「…っ
ホンマはっ…山本くんと
一緒にいたいです…
でも私は…ンッ」

「何も言うな
黙って…俺のそばにおったらええ」