(渡辺先生可愛い…)
(彼氏候補にぃ…)

今日は歓迎会で
先輩の先生たちが皆
酔っ払って出来上がってる状態

「みるきー
やばそうやんな
先生たち」

「んーすごいよなぁ」

「とりあえずタクシーの
手配はしたから
どんどん乗せていって?」

「あーうん
何か菜々ちゃん慣れてるな」

「私の時もそ~やったし」

菜々ちゃんに言われたとおり
先生たちを乗せていって
私と菜々ちゃんだけが残った

「じゃあ私も帰るな?」

「うん
帰れる?タクシー呼ぼっか?」

「大丈夫…彼氏
くるし…。」

「…菜々ちゃん?
なんか、最近…」

「ごめん、もう帰るな」

「菜々ちゃん…」

最近菜々ちゃんがおかしい気がする
元気ないし
彼氏さんの話するとあからさまに
辛そう…
うまく行ってないんかな

「ふぅ…あ、てか片付けへんと
こんなんお店の人に迷惑や」


ガラガラッ

「何やまだおったんや」

「山本くん!?え?なんで」

「ここ俺のバイト先」

「え?あ!バイト禁止やで!」

「一人暮らし金ない
アンタは飢え死ねっていいたい?」

「あ、いや…」

「片付けなんかしてたんか
アンタ主役ちゃうん?
何してるん」

「いや、散らかしたままやと…」

「それ片づけんのが俺の仕事
そんなん勝手にされたら
俺が怒られるし迷惑
はよ帰れ邪魔」

「…ごめんなさっ」

ドンッ

パリーーンッ

「あ!ごめんっ
割っちゃった!
イッ!!」

「おいっ!アホか!
破片素手で触んなよ」

「ごめん…で、でも大丈夫っ
浅く切れただけやし
ホンマに大丈夫やから
ごめんね?」

「ッチ…はよ帰れ」

「うん」


何してるんやろ…
迷惑かけちゃって
仕方ないやんな…
お父さん再婚したって聞いたし
一人暮らしなら
バイトでもせんとやっていかれへん
分かってるはずやのに
注意して…

「ダメダメやぁ…」

「あの
そこおられたら
迷惑なんですけど」

「え?あ、すいませんっ…」

「なんて…ね
何かありましたか?」

「え?」

「悩んでるみたいやし
さっきの団体さんの方ですよね
せっかくの飲み会やったのに
そんな顔し…手!
血がでてる!」

「あ、これはちょっと
さっき…」

「いいから早く水で洗わへんと!」

「え、大丈夫」

「そんなわけないやん!」

急いで手を引く男の人
名札を見ると

居酒屋 難波屋
店長 上西恵

店長さんなんや…
何か優しそうな人やな…