「何か今日元気ない??」

「ごめん、今日は
帰ってほしい」

「そんなんアカン
朱里が…」

朱里が俺に近づいた
その瞬間牙がうずきだす

「朱里…」

「苦しそう、日陰行こ」

「違う…離れろ」

「ケイ…」

朱里が俺に抱きついた

「ほら、行こ」

我慢が出来なかった

シャーーーッ!!!

「ケイ!?」

「ウゥーウゥー!!!」

噛み付きそうになった
一瞬見えた朱里の顔
それは恐怖とかじゃなくて
不安そうやった
なんでそんな顔を…

俺は何とか残りの理性で
自分の腕に噛み付いた

「ケイ!!」

「朱里、分かったやろ?
俺は…」

「関係ない
それでも朱里は…ケイが」

「朱里…」

また体興奮する
朱里を欲してる
しかし噛み付けば
朱里は一生後遺症に苦しみ
死ぬことが出来なくなる

恋は一瞬の精神病らしい

きっとそうや
朱里は今
病気やから…

「朱里」

朱里にゆっくり近づく
朱里は微笑んだ
俺も微笑み返して

ドスッ!!

「ウッ!!!ケ…イ…」

「ごめん…」

俺は朱里の気を失わせて
倒れさせた

「…朱里」

ゆっくり顔を近づけて
唇に自分の唇を合わせた
最初で最後や
俺の想いせめて…唇にだけでも

俺はゆっくりおでことおでこを
合わせて力を込めた
ヴァンパイアの能力
記憶を消す力や

(おい!人が倒れてる)
(おーい!大丈夫かぁ!)

「ヤバイっ!!」

急いで朱里を寝かせて
去ろう
足を踏み出したけど振り返る
やっぱり綺麗や
いっそのこと連れ去ろうか
記憶を消したこと
後悔してしまった
でもふと自分の腕を見ると
血が出ていてる
そこで思い出す
俺は化け物のや
ヴァンパイアや
人間にはなられへん

「朱里…愛してる
お前が死んでもずっと
でも…さようなら」






そーやったな
確か
思い出してしまった
ずっと忘れてたのに
ちゃう忘れようとしてたのに
俺のことを夢で見てたのは
記憶を消してる途中に
邪魔が入ったからやろう
ホンマに俺の事完全に忘れててくれよ
なんでちょっと覚えてるねん
やめてくれよ
苦しめんとってくれ
牙がうずきだす
体は完全に朱里を欲してる
朱里がほしい

「あぁぁぁー!!!!」

ドンッ!!

壁を殴ると
凹みができて
俺の手から血が出る
痛いけど心の方がもっと痛い
今、俺がどうしたらええか
誰か教えてくれ
この気持ちを消すには

俺は何をしたらええ?