「え…」

「何で貴方が…」

ひさしぶりに朱里を見た
子供やったのに
すっかり大人になってた
でも何で俺のことを…
記憶はちゃんと

「あの」

「…」

「夢で貴方を見たんです
私と貴方は一体」

「さあ…覚えてへんな」

「そんな…」

そんなわけない
片時も忘れたときはなかった
目を閉じれば
いつでも君の笑顔が出てきた

「記憶を消したから?」

「ッ!?」

「朱里は毎日夢に見る
貴方の笑った顔
忘れちゃいけないって
頭がそう言ってる
何があったか教えてくれませんか?」

「…教えてどうなるねん」

「え…?」

「悪いけど
俺、忙しいから」

「待って!…行っちゃった」

テキトーに飛んで
高いビルの屋上に腰掛ける

驚いた
朱里をもう一度
面と向かって見ることができる
夢みたいやった
また朱里を傷つけたんやろうか…







「ここどこぉー!」

森の中で昼寝してたら
聞こえた声
その方向を見たら
女の子が座っていた
いつもなら声なんかかけない
なんかあったら困るし
でも…俺は迂闊にも
その女の子に…一目惚れした


「どーした?」

「道に迷っちゃった」

迷ったら普通不安そうにするのに
どこか楽しそうに
迷ったと言う彼女にドキドキする

「送ろうか?
家は…」

「いいや
遊ばへん?」

「え?遊ぶって…」

「道わかるんやんな?
じゃあ急がへんし
遊ぼうや
案内して!」

なんて自分勝手なんや
でもそれと同時に
何か楽しくなった
退屈すぎる毎日に
突然現れた女神みたいや




「ここ俺の秘密の場所」

「綺麗…」

連れてきたのは
森の奥の小川
小さい動物たちの憩いの場

「ねぇ名前は?」

「俺はケイ」

「ケイ…私は朱里」

「あかり…綺麗な名前や」

「え?」

「どんな時でも輝ける
朱里がいれば暗くなっても
大丈夫や」

「な、な///」

「朱里?」

「なんもない…」

「そうか…うっ」

「どーしたん?」

「いや、太陽が」

「もしかして太陽苦手なん?
フードかぶらへんと!」

俺のフードを無理やり
被せた
なんで君が必死になるんや
心配そうな顔に少し笑えた



しばらく森で会うようになった
そしていつしか

「ケイ、好き」

朱里に言われて嬉しかった
ニコって笑う顔は
可愛くて仕方ない
朱里といるのはホンマ
楽しくて楽しくて…
ずっといたいと思った




















それなのに