お待たせしました!
帰ってきましたよー
忍ぶ恋は…アリですか?
とりあえず今までのお話をおさらいです






『登場人物』
メインキャスト

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渡辺美優紀 ♀17歳
将軍 渡辺家康の娘
好奇心旺盛で禁じられている
城下町にも
城を抜け出して勝手に行き
いつも恵に怒られている

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山本彩 ♂17歳
忍びの家系に生まれた
美瑠のお兄ちゃん
父を裏切った家康を恨んでいる
病弱な母と幼い妹を守るために
修行をし続ける

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木下百 ♂ 18歳
彩のお兄さん的存在の忍び
口は悪いが仲間のためには
命も惜しまない
美瑠に想いを寄せている

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山本美瑠 13歳
彩の妹
幼いながらも兄を支えようと
格闘するが空回り
いつも支えてくれる百を尊敬してる



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渡辺恵♀ 18歳
美優紀と朱里のお姉ちゃん
しっかりもので
美優紀の教育を任されている
美優紀と朱里を守ろうと必死

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渡辺朱里♀ 17歳
美優紀の双子の姉
双子だが全く似ていない
美優紀の一番の理解者である








サブキャスト紹介

高橋南♂ 23歳
美優紀たちの側近
正義感が強く真面目だが
美優紀たちのわがままに逆らえず
振り回されている
敦子に想いを寄せているが
我慢している

前田敦子♀23歳
美優紀が大好きな大奥のお姉さん
いつも美優紀が敦子のところに来て
遊んでいる
南に思いを寄せている

大島優♂ 23歳
百の父親
破天荒で暴れるが
誰より真っ直ぐな男

大島陽菜♀ 23歳
百の母親
のんびりとしているが
しっかり考えており
家族を支えている

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『彩の気持ち』
自分が幼い頃
父は渡辺の家系に忍びとして
使えていた
父は強く優しく
自分の目標であった
いつか自分も!
そう思い続けていた

がしかし……
渡辺の当主家康は
東へ攻めると
自分の軍を引き連れた
しかし自分の立場が危うくなってきた
父はその護衛だった
父は必死に渡辺を守った
戦いはかろうじて勝った
父は足に傷を負ったが名誉の負傷
そういったものだと思った
自分の陣地に帰る途中
嵐にあった
足を引きずりながらも
父は渡辺を守った
川を渡っているとき
渡辺の足が挟まった
父は渡辺を助けた

そのとき……父は足を滑らせた
父はとっさに渡辺に手を出した
次の瞬間
渡辺は無表情に手を払った
父はそのまま流れた
2日後
遺体が見つかった
足はぐちゃぐちゃで
顔は青白くて……
信じられなかった

この話は百から聞いた
百は父の補佐としてついていた
百は怒り狂い
渡辺に襲いかかろうとした
しかし、周りの仲間に止められた
襲いかかろうとした百の罪は大きく
百は忍びとしての称号を
奪われた

自分は、渡辺が嫌いだ
許さない
絶対に……




「ゴホッゴホッ」

朝、滝に打たれて
帰ってくると
いつも母が咳をしてる
もともと病弱な母は
父が死んでからますます体が
弱くなった

「おかあ…大丈夫か?」

「ゴホッゴホッすまないね……
ゴホッゴホッ」

「大丈夫やで…」

「兄ちゃん
おかえり!
ご飯もうすぐで出来るからな!」

「美瑠…もう少し寝ててもええんやで?」

「ええねん美瑠
好きでやってるから!」

「ごめんな…」

家の外に出て
薪を割る
もうすぐ冬や
いっぱいきっとこう

「よー精が出るのー」

「百……」

「とーさんの畑で
できた芋だうめぇぞ」

「百...あのさ、もう
忍者の服は」

「俺はもう忍びちゃうから」

「けど、そんなん...」

「ほら、食べよーや!
美瑠ー!おかっさーん
芋持ってきたでー!」

「百...」

少し前まで
百は...
輝いてたのに
闇の中を走る姿は
かっこよくて
ずっと憧れてた
俺が初めての任務で
失敗したとき
かばってくれた
忍者は百の生きがいやったのに
渡辺は...
いつか絶対に渡辺を倒す
敵を取ってやる
父の敵を...

~~~~~~~~~~~~~~~~
『美優紀の日常』
「いい加減にしなさいっ!」

「うっ...」

「ホンマに
分かってんの?
ここから一歩出たら
アンタを守ってくれる人
おらんねんで!」

「でもぉ...毎日習い事ってぇ」

「当たり前やろ!
ホンマにアンタって子は...」

「まぁまぁお姉ちゃん
美優紀も反省してる...」

「してないっ!
朱里も朱里やで!
習い事サボったでしょ!」

「はーい...」

「恵様...ありがとうございます
元はといえば私が悪いんです」

「南は悪くないですよ
すいません、いつも
面倒を見てもらって」

「いえ、勤めですから」

「ありがとうございます

ほら、美優紀
南も...って美優紀は!?」

「あっちいった」

「美優紀ー!!!!!」



「もーお姉ちゃんは
厳しいねん
全く、だから、お局やねんなぁー」

「美優紀様?」

「あ、敦子ーっ」

「また恵様にお説教されてたのですね
全くダメですよ?
姉上を困らせてばかりでは」

「でもお姉ちゃん
厳しすぎひん?」

「仕方ありません
奥様が仏になられてからというもの
美優紀様たちの教育は
すべて任されていたのですから」

「まーそうやけど」

「それより
東の方の武将の方からの
縁、断ったとは本当ですか?」

「うん
だって好きにならへんねんもん」

「美優紀様のお気に召す方など
いらっしゃるか...
戦がこちらに向けば
断ることなどできませんよ?」

「...はぁ
もっと普通の家に生まれたかった」

「フフフ...」

ガラガラッ

「ハァハァ、やはりここに
いらしたのですね」

「あ、南」

「ほら、恵様がお怒りですよ?」

「あ、じゃーねー!!」

「あ、待たっ!!...はぁ
敦子様からもなんとか言ってくださりませんか?」

「私が言って聞くような
美優紀様ではありませんよ
毎日大変ですね南様も...」

「いや、えぇまぁ///
それでも自分の勤めですから」

「...///」

「敦子様?」

「いえ、なんでもありません」

~~~~~~~~~~~~~~~~
『二人の出会い』
「やっぱり城下は楽しいなぁー」

(お嬢ちゃん可愛ええのぉ
かんざしいらんかね?)

「んー?どーしよっかなぁー」

ここでは私の身分を知られてないから
みんな気軽に話してくれる
城の中やとみんな顔を下げて
堅苦しい言葉ばっかりやもんなぁー

ドンッ!!!

(いってぇな
おい娘!貴様だれに当たったと思っとる!?)

「だれアンタ」

(無礼もの!)
(まぁまぁ親分
この娘かなり可愛いですぜ?)
(そうだなぁ)
(切るのは勘弁してやろう
許してやる代わりにこっちへ来い)

「いやー!」

(ま、まてぇー!!)

最悪!めんどくさいのに
関わっちゃった
逃げろーー!!

「うわっ!!!いったぁ」

(ハァハァ...)
(手こずらせやがって...)

「そなたら!
我を誰と心得とる!
渡辺家康の娘
渡辺美優紀であるぞ!!」

(ハハハッ
将軍さまの子?)
(笑わせるな!)

「触るな!無礼もの!
だれかー!!」

(ええい!だまらせろ!)

「やめてー!!!」





カキンッ!!

手裏剣...?

(誰や!)


そのとき私は
初めて...殿方を見て
心が躍った
木の上を軽々と飛び跳ね
目の前にいた輩の頭を
竹刀で打ち払った

鋭い眼光
通った鼻筋
...素敵な人だ

「女子相手に二人がかりとは
愚か者め恥を知れ恥を」

(てめぇ...やっちまえ!!)

突然現れた
忍者は
軽々と攻撃をよけて
そのまま倒した

(お、覚えとけっ!)

「全く情けない...

大丈夫か?」

「あ...うん」

「ここら辺では見ない顔だな
名は何と言う?」

「美優紀...」

「美優紀...そうか
私は彩、忍びだ
あ、鼻緒が...」

「あ...」

ビリリリッ
ギュッキュッキュッ

「これでよし...」

「ありがとう」

「別に礼を言われることはしていない」

「ううん助けてくれた」

「フフフッ
美優紀、お主
年はいくつだ」

「17」

「私と一緒だな」

「え?上やと思った」

「私は下だと思った」

「なんでやぁー」

「子供みたいだったから」

「ぶ、無礼なっ
子供なんかじゃない!」

「すまない
可愛らしかったからついな」

「っ///」

ドキドキドキッ

なんなん?
このドキドキは
すごい苦しくて
でも心地よくて
良く分からない

「美優紀、住まいはどこだ?」

「あ、おし...ろの近く!」

「城下町か!
いいな賑やかなところで」

「う、うん」

「送っていってやりたいんだが
このあと少し用事があってな」

「いいよ大丈夫」

「そうか
なら気をつけてな」

彩は木の上に飛び乗った

「彩!」

「なんだ?」

「また、ここに来たら会える!?」

「ハハッその奥に
小さな小屋がある
そこが俺の家だ!
いつでも遊びに来い
さらばっ!」

彩は一瞬で姿を消した
決めた...これからは
城下町じゃなく
彩に会いに来よう...


~~~~~~~~~~~
『百の想い』

(いーち...にー...)

畑からの帰り道
新米の忍者たちの訓練
少し前まで俺もここにいた

(百っ!)

「師匠...」

(なぁ百そろそろ戻ってこないか?
お前もほんとは)

「自分は...もう
忍びではないから」

(百っ!!)

ほんとはまた戻りたい
仲間と共に戦いたいさ
でも俺は
目の前で彩のとーちゃんが
ながされるところ
渡辺の顔を見た
怖いんや...
信じてたものを間違えてた

「っち...
今日は気分乗らへんわ」



(やーい!忍びの子)
(侍の犬ー!)
(悔しかったら術してみろ!)

子供の声がして
見てみると
美瑠が男3人に言われてた

「うっさい!美瑠は
術なんかしらん!」

(やーいやーい)
(父上はドジやから流されたー)
(やーいやーい)


バチンッ!

(いってぇ!)
(いたっ!)

「てめぇら
術で一生歩けなくしてやるぞ」

(百じゃん)
(逃げるぞ)

「二度と美瑠のこといじめるな!」

「百...」

「気にすんな
ほれ、それ持ってやる」

「なぁ百
もう忍者にならへんの?」

「...あぁ」

「お兄ちゃん
百のことめっちゃ待ってる」

「分かってる
何かあったら助けるから」

「...」

「それより
この草、毒があるぞ」

「えぇ!?ちゃんと摘んだのに!」

「ははっ
でもこっちは大丈夫」

「百は...いっつも助けてくれて
ホンマに優しいな」

「そんなんちゃうわ」

「...百はいなくならへんやんな」

「ん?」

「ホンマはな?
美瑠はお兄ちゃんにも
百にも忍者してほしくない
だって...いなくなるから
父上みたいに...
急にいなくなるから...」

「美瑠...
しっかりしろ、お前は
山本の子や
山本家の子
信じろ、兄のことを」

「...」

「俺はいなくならへんから
彩もいなくならへん
守るから
いざ戦いが始まれば
俺は忍びに戻らなければいけない
でもそれは彩を守るため
なにより...お前を守るため
だから信じて帰りを待て」

「...うん」

「よし、帰るぞ」



(百)
(なんやおやっさん)
(頼みがあるんや)
(頼み?)
(彩と美瑠を頼んだ)
(え?何言ってるん?)
(ここは戦場やいつどうなるか)
(おやっさんアカンで)
(彩は忍びとしてまだまだ
デカくなれる
だが、危なっかしいんだ見ていて
美瑠は必死に家族を
支えようとしてくれてる
それでもあの子は寂しがり屋で
泣き虫だ
心配なんだ二人のことが)
(なら、死ぬなよ)
(いつかお前にもわかる
死を悟る時がくるんだ
百お前はいつもめちゃくちゃで
それでもお前の信念は
仲間を守ることそれでええ
自分が信じる道を進め
腐らずに進め
お前ならできる)


おやっさん...
俺は今
進めてないよ
おやっさんがいなくなってから
仲間が何かわからへん
美瑠には偉そうに言うけど
正しいんやろうか
俺が進みだそうとする道は
合ってるんやろうか
おやっさん...俺は
どうしたらええ?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『少しのデート』


「よいしょっと...んーっと
どこやろ」

小屋を探しに来たわけやけど
どこにあるんやろ
すぐ近くって聞いたけど
んー...

「分からへーん...
南連れてこればよかったぁー!」


「あれー?迷子ー?」

「い、いや別に」

「迷子でしょー
迷子な顔してる」

「陽菜この子困ってるから
ごめんねー?
どこに行きたいの?」

「彩...って人の家に」

「あぁ、彩?
彩ならわざわざ家に行かなくても
すぅ...


彩ぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!!!」

「ッ!?」

サササササッ!!
ダンッ!!

「うわっ!!」

突然目の前に
彩が現れた

「優さん
その呼び方やめてください」

「えー?楽じゃん」

「はぁ...あれ?
美優紀どの」

「なんだなんだ
彩ぁーお前の許嫁見つかったのか!」

「ち、ちゃうっ!///
美優紀はそんなんじゃっ!」

「ハハハッ必死ー」

「こら、優ちゃんからかわない
じゃあね彩、美優紀ちゃん」

「イテテテッ陽菜
痛いってーっ」


「はぁ...」

「...」

「あぁっ!すまぬ
今のは私の仲間だ」

「そうなんや」

「そういえば
今日はどうした」

「いや、暇やったから」

「そうか、平和の証拠だな
んーでは
うまいものでも食べに行こう」

「美味しいもの?
キャッ///降ろして!!」

「じっとしておれ
悪くはせん...
行くぞっ!」

彩は私を担いで
木から木へ軽々と
飛んでいった

「...ついた
えっとなー...あった
この木の実だ...ほれ
食べてみろ」

「うん...んっ!!おいしい!」

「だろ?
今は西洋の色々な
物が入ってきてるから
日本人ならこういうものを好まねば」

「そっか...
あ!お城や!」

「ここからの景色はいいだろう」

「うん!
わー...城下もあんなに見えるー」

「...美優紀
美優紀は将軍のことどう思う」

「どうって...それは」

「私は嫌いだ」

「...え?」

「あいつが憎くて仕方ない
あいつのせいで父は死んだ」

「え...」

「ハハハッこんな話
其方にしてもなのにな...」

「ううん...」

「よしそろそろ
帰るか」

「...うん」

彩...もし
私が将軍の娘と知ったら
もう会ってくれへんのかな...?

~~~~~~~~~~~~~~~
『敦子の気持ち』

「美優紀さま?」

「...敦子」

「珍しいやん
ずっと城の中にいるなんて」

「別に
今日は逃げ出す気にならんだけ」

「そっ...まぁええんやけど」

「なぁ...敦子」

「ん?」

「忍びって...どんなん?」

「忍び?どうしたんよ急に」

「んーん...なんもない」

「それなら南様にきいたら?」

「え?」

「南様たしか
忍び出身のはずやで」

「そうなんや...
ありがとう聞いてみる」

「うん
なになに?好きな人でもできた?」

「んーん...」

「フフフッ
美優紀様?
恋をしてこそ乙女...
素直になるべき」

「...うん
そーやんな...」

ガラガラ
「美優紀さま?」

「南」

「ほら、お稽古のお時間です」

「うん、わかった」

「いってらっしゃい」

「うん」




「敦子様」

「なんですか?」

「美優紀さまは
何をしに城下町に行くのでしょう」

「美優紀さまは
羨ましいのです」

「え?」

「将軍さまは
美優紀さまに愛を持たれません
でしたから
城下町は愛で溢れてます
それに」

「それに?」

「美優紀様には
気になる殿方がいらっしゃる
みたいですよ?」

「えぇぇっ!?それは
えぇっ!問題ではないですか
どうしよ!」

「どこが問題ですか?
美優紀様だって
年頃の女子...恋だってしますよ?」

「いや、でも
そんな庶民の...んー」

「南様は...身分を
気になさりますか...?」

「え?...それはまぁ」

「付き人と大奥の人間では
釣合いませんか?」

「それは身分が違いますし...」

「そうですよね...
すみません」

「敦子様にも
お慕い申す殿方がいらっしゃるのですか?」

「えぇ...でも
その方は...私の手に届きません」

「大丈夫です敦子様
きっとかないます

では、私は勤めがあるので」

「...叶えてください南様」