病院で見てもらった帰り
俺は美優を背中に乗せて歩く
「タクシーで行くのに」
「すぐやのにもったいないやろ」
「じゃあ下ろして
歩けるから」
「アカン」
「…」
美優はそれ以上言わへんかった
背中越しに伝わる
美優の呼吸
大したことないのに
俺の心臓は早く動く
「ホンマに、さー…山本くんは」
「さーちゃんでええ」
「え?」
「俺も渡辺呼びしんどい」
「なにそれ…
ホンマに勝手やんな
あのとき」
「ごめん」
「…」
「俺、からかわれんの嫌やった
自分の変なプライドで
美優のこと傷つけた
けど気づいてん
俺の隣に美優がおらんのは
変やって
きっかけがなかった
ごめん…」
「…」
「許して…くれへんか?」
「許さへん」
「そっ…か」
「…駅前のクレープ
奢ってくれたら…ええけど」
「ハハハッりょーかい」
「それと…」
「何や?」
「今度の大会…見に来て」
「大会…出るんか?」
「足は何とかなる
出たいから
それにさーちゃんに見てほしい
隣にいなかった分
私がおっきくなったとこ
見てほしいねん!」
ドキンッ…ドキドキ
「お、おぅ
そーやな
確かに大きくなってるわ
持つのもしんどいし」
「はぁ?じゃあ下ろせばええやん」
「できるわけないやろ」
「な、なんなんよ…///」
「冷たくした分優しくしたる」
「したるってなんなんよ
上からやなぁ
あ、じゃあ宿題代わりにやって
あとー…」
「調子に乗らない」
「えぇーケチ」
「はいはい」
美優の家に来た
おじさんおばさんは出張らしい
「よいしょっと…
大丈夫か?」
「ホンマやぁ優しい」
「当たり前や」
「じゃあお風呂入れてー
入られへんー」
「はぁ!?///」
「フフフッ顔真っ赤
ホンマにさーちゃんは照れ屋
やもんなぁ」
美優は楽しそうに笑う
久しぶりに見た美優の笑顔
それを見ると
抑えていた感情が溢れ出た
無意識のうちに
右手で美優の頬に触れた
「さーちゃん…?」
「ホンマに…ごめんな?
美優悪くないのに
傷つけた…」
「ううん
もうええねん
さーちゃんやって悩んでんから」
「美優…」
「それにな?
さっきこけた時
さーちゃんのこと呼んでてん
いっつも私がこけたら
手を引いてくれてたから
だから来てくれてよかった」
「…」
「さーちゃん?」
「ホンマにズルイのはどっちや…
ったく、何かしてほしいことあるか?
風呂以外なら聞いたるけど?」
「じゃあー…」
「なんか変なこと考え…」
「キスして」
「…え?」
「冗談っ
歌でなこういうのがあるねん
優しくするよりキスをしてっていう
何となくええなぁって
まぁ言いたかっただ…」
「してええん?」
「さーちゃん…?」
「美優…」
そ~言って近づく
俺の視界には美優の唇しかなくて
ただ触れたかった
ふと美優の方をみたら
怯えた目をしていた
そこで引き戻された
「…なーんて
アホか
ま、雰囲気は分かったやろ」
「う、うん…そうやね」
「まぁアレや
何かあったら呼んでや
じゃあ俺戻るわじゃーな」
バタンッ
「アホか…俺は…」
俺は美優を背中に乗せて歩く
「タクシーで行くのに」
「すぐやのにもったいないやろ」
「じゃあ下ろして
歩けるから」
「アカン」
「…」
美優はそれ以上言わへんかった
背中越しに伝わる
美優の呼吸
大したことないのに
俺の心臓は早く動く
「ホンマに、さー…山本くんは」
「さーちゃんでええ」
「え?」
「俺も渡辺呼びしんどい」
「なにそれ…
ホンマに勝手やんな
あのとき」
「ごめん」
「…」
「俺、からかわれんの嫌やった
自分の変なプライドで
美優のこと傷つけた
けど気づいてん
俺の隣に美優がおらんのは
変やって
きっかけがなかった
ごめん…」
「…」
「許して…くれへんか?」
「許さへん」
「そっ…か」
「…駅前のクレープ
奢ってくれたら…ええけど」
「ハハハッりょーかい」
「それと…」
「何や?」
「今度の大会…見に来て」
「大会…出るんか?」
「足は何とかなる
出たいから
それにさーちゃんに見てほしい
隣にいなかった分
私がおっきくなったとこ
見てほしいねん!」
ドキンッ…ドキドキ
「お、おぅ
そーやな
確かに大きくなってるわ
持つのもしんどいし」
「はぁ?じゃあ下ろせばええやん」
「できるわけないやろ」
「な、なんなんよ…///」
「冷たくした分優しくしたる」
「したるってなんなんよ
上からやなぁ
あ、じゃあ宿題代わりにやって
あとー…」
「調子に乗らない」
「えぇーケチ」
「はいはい」
美優の家に来た
おじさんおばさんは出張らしい
「よいしょっと…
大丈夫か?」
「ホンマやぁ優しい」
「当たり前や」
「じゃあお風呂入れてー
入られへんー」
「はぁ!?///」
「フフフッ顔真っ赤
ホンマにさーちゃんは照れ屋
やもんなぁ」
美優は楽しそうに笑う
久しぶりに見た美優の笑顔
それを見ると
抑えていた感情が溢れ出た
無意識のうちに
右手で美優の頬に触れた
「さーちゃん…?」
「ホンマに…ごめんな?
美優悪くないのに
傷つけた…」
「ううん
もうええねん
さーちゃんやって悩んでんから」
「美優…」
「それにな?
さっきこけた時
さーちゃんのこと呼んでてん
いっつも私がこけたら
手を引いてくれてたから
だから来てくれてよかった」
「…」
「さーちゃん?」
「ホンマにズルイのはどっちや…
ったく、何かしてほしいことあるか?
風呂以外なら聞いたるけど?」
「じゃあー…」
「なんか変なこと考え…」
「キスして」
「…え?」
「冗談っ
歌でなこういうのがあるねん
優しくするよりキスをしてっていう
何となくええなぁって
まぁ言いたかっただ…」
「してええん?」
「さーちゃん…?」
「美優…」
そ~言って近づく
俺の視界には美優の唇しかなくて
ただ触れたかった
ふと美優の方をみたら
怯えた目をしていた
そこで引き戻された
「…なーんて
アホか
ま、雰囲気は分かったやろ」
「う、うん…そうやね」
「まぁアレや
何かあったら呼んでや
じゃあ俺戻るわじゃーな」
バタンッ
「アホか…俺は…」