リナにつき回って
結構経った

「いつまでついてくんの?」

「やって途中で倒れたら
大変やんか?」

「暇なん?鬱陶しいねんけど」

「とかいうてー
結構俺の事好きやろ?」

「アホちゃう?」

そう言って笑う君が好きや
きっとこの先
誰と出会っても
君と比べるやろう
それくらい輝いてる
それくらい…君が好きや

もうすぐリナの家
そのとき

「お姉ちゃん!」

「ミユ!?どうしたん!?」

「パパとママが…
パパとママがぁ…」

「どうしたん?何があったん?」

「人間に…殺された」

「…」

殺された?
リナの両親が
そう言えば前に言ってた
ヴァンパイアを捕獲する組織があって
そこに両親は捕まってるって
でも…なんで

「おじい…が
教えてくれて…
なんで…っ」

「…ミユ
とにかく部屋に行こ
ごめんまーちゅんも手伝って」

「おぉ」

妹ちゃんを抱えてベットに運ぶ
んで今はリナの部屋

「ごめんな付き合わせて」

「ええよそんなん
それよりっ」

「大丈夫やで私は
分かってたから
捕まった時点でどうなるかも
だから平気」

「そんなこと…」

「しっかりせぇへんとさ
ミユはこれから私が…」

すごいこと言うてるけど
手は震えて強がってるのがわかった
だから俺は抱きしめた

「まーちゅん?」

「…泣いたらええやん
大丈夫やからさ」

「…っアホ」

「リナ…」

「なんでなんよ
なんも悪いことしてへん
こうやってみんないなくなる
大切な人みんな…みんな!」

「リナ…俺はおらんくならへん」

「何いうてるん?
人間やで
せいぜいあと60年もいけば…」

「…血、吸ってや」

「いい加減にして…言うたやろ」

「うん分かってる
わかった上で言うてる」

「だったら」

「激痛が来るとかそんなん関係ない
そんなことより俺は
リナのそばにおられへんのが
嫌や…」

「そんなん一時の感情や
すぐに忘れる」

「俺の気持ち勝手に決めんな!!」

「…まーちゅん」

「もう一人にしたくない…
影で泣くのはやめてくれ
俺のそばにいてくれ」

「…後悔すんで」

「せーへんよ」

「まーちゅん…」

「リナのこともミユちゃんのことも
俺が守る…だから
血を吸ってくれ…」

リナは少しうつむいた
すると突然首に腕を回して
抱きついてきた

「ホンマは…ずっと好きやった」

「え?」

「まーちゅんのこと
皆に優しくて
笑顔にさせてくれるまーちゅん
でも怖かったんや
私が求めるものとまーちゅんが
求めるものは違うって思ってた
だから…今、嬉しくて」

「…俺も」

「まーちゅんホンマに後悔せーへん?」

「せーへんよ」

そう言って笑うと
リナは一粒の涙を流して目を閉じる
俺はボタンを外して首を出す
そしてリナに牙が生え
目が紫になって
俺は


ヴァンパイアになった