「ゆっくりしていってなぁ」

「はーい」

ガチャン

「なに家来てるんよ」

「ええやん
友達やで?」

「はぁ」

「否定せんかった
やったぁ」

「なぁ朱里」

「んー?」

「アンタ何者?
何が目的?」

「え、まだ疑ってんの?
ただ友達になりたかっただけやって」

「ふーん」

「仮に私が何か企んでても
みるきーが記憶を消せば終わり
だから怖いことなんかないやろ?」

「まーそうやけど」

「それとも朱里のこと
ホンマに好きになった?」

「…好きになんかならない」

「結構それひどいけど…」

「あ、ごめん…」

「フフフッじょーだん
やっぱりみるきーは優しいなぁ
興味ないふりして
ちゃんと見てるねんもんなぁ
よし、じゃあ自己紹介する」

「自己紹介?」

「うん
吉田朱里
17歳
モデルやってる
彼氏はおらへん募集中
N組

はい、どう?」

「うん」

「隠してることはない
ホンマに友達になりたい」

「変わってるなやっぱり」

「よく言われる
でも自分の思ったことしたい」

「ふーん」

ガチャッ

「お菓子持ってきたでー
よいしょ、はじめまして
美優紀の伯父の小笠原茉由です
ちょっと体が弱くて色々と…」

「知ってますよ
みるきーがヴァンパイアのこと」

「ッ!?なんで…じゃあ」

「それを知った上で
友達になりたかったんで」

「…驚いた
すごい人間もおるもんや」

「茉由さんも?」

「いや、俺は半分人間や」

「じゃあ…」

「さっきおったやろリナ
あれが俺の相手」

「そーなんや」

「にしても変わってるな
ヴァンパイアと友達やなんて」

「…みるきーの目に惹かれたんです」

「目?」

「真っ直ぐやったから」

「なるほど
…うん名前は?」

「吉田朱里です」

「あ、やっぱり
モデルの子やんな?
リナが似てるってさっき
騒いでたわ」

「ヘヘヘッ」

「後で相手したって?
ま、ごゆっくり」

「あの!」

「ん?」

「茉由さんは何で
ヴァンパイアになったんですか?
どうして…」

「…何か理由あるみたいやな
朱里ちゃんの中で」

「…知りたいんです
ヴァンパイアのこと」

「んー、じゃあ確認させて?
美優紀のこと傷つけへんよな」

「…傷つけへん、絶対」

「うんいい顔してる
美優紀ええ友達やん」

「よー分からへん」

「ハハハッ時期にわかるわ
よし朱里ちゃん
俺の昔話するわ」

「はいっ」