中編ですよー
お待たせしました!







私には大ッ嫌いな人がいる
名前は山本彩
幼なじみで家は隣
小さい頃からずっと一緒
美優、さーちゃん
と呼びあった仲
小学生の時は毎日手をつないで
学校に行ってた
けど中学生になって
しばらくしたある日


「さーちゃん帰ろー」

「なぁ」

「んー?」

「もうさこういうのやめへん?」

「え?」

「別に付き合ってるわけでもないし
ただの幼なじみやん?」

「どうしたん?
さーちゃん急に…」

「その呼び方もやめてくれへん?」

「え?」

「俺は部活あるから
じゃあな渡辺」


ありえへんくない!?
なにこれ
勝手に言い出して
そっから何かと
いろんなクラスの女子とベタベタ
そう、アイツは変態野郎やったんや
誰にでも愛想振りまいて
でも私の前ではむすっとして
何なんよホンマに…
変態で強がりで子供
そんな山本彩のことが私は





好きや

大ッ嫌いやのに大好きなんや
嫌いなとこいっぱいやのに
けど好きって気持ちが出てくる
届くはずのない想いやねんな






「お疲れさまです」

返事はない
私が一番乗り
スウェットに着替えて
ストレッチをして
イヤホンをして鏡の前に立つ

「よし…」

私は今、高校一年生
部活はダンス部
入学説明会の時
カッコ良くて入部した
センスあるって言われたのが
嬉しくて…毎日朝練してる
ちなみに彩も同じ高校
けどコースが違うから会うことはない
…しかし見ることは出来る
スタジオのすき間から
グラウンドが見えて
そこからサッカー部の練習が
見えるんや

「かっこいいな…やっぱり」

少し休憩しながら
外を眺めると
彩が走り回っていた

前まではすぐそばにいたのに
今はものすごく遠くて
手が届かない
置いていかれたみたいや

「好きやのになぁ…」

ドンッ!!

「恋する乙女ーっ!」

「いたっ…もぉ恵
痛いー!」

「ヘヘヘッ」

この子は上西恵
一年ダンス部で唯一の男の子
少し長めの茶色の髪をピンで止めて
一見チャラいけどすごい優しい人

「そんな顔で外見ちゃってー」

「うるさいなぁ」

「山本そんなに好きなん?」

「…」

「ずっと片想いって
辛くない?
何なら…俺にしとく?」

「朱里先輩おるやん」

「あちゃーっそーでした」

恵にはダンス部の部長
朱里先輩という彼女がいる
幼なじみやったらしい
いつもラブラブで見てると
すごい羨ましくなる…

「けどさマジで
しんどなったら
頼ってや?」

「うんありがと恵」

「おぅ」

さーちゃん…
私は貴方が好きです
なんで今、側にいないんかな?
私、何か悪いことしましたか?