1年後

「美優紀ちゃん!
ワイシャツどこー!」

「もぉあれほど
片付けてって言うてたのに!」

「ごめんってばー」

ティロンティロンッ♪

「あ、柊ちゃんから電話」

「え、マジか
もしもーし」

「hello~」

「おぅ柊」

「彩またみるきーに
迷惑かけてんのー?」

「かけてへんわっ」

「かけられてるで
柊ちゃん聞いてくれる?」

「ちょいっ!
何、幼稚園児に相談してんねん」

「あ、彩
柊ちゃんのことバカにしてる
柊ちゃんボーイフレンドおるねんけど」

「ハァ!?ちょい待て!嘘やろ!」

「ホンマですー」

「聞いてへんぞ!
おい、姉ちゃん出せ!」

「ママね撮影行ったから
いませーん(ピンポーン
あ、ボーイフレンドきた
じゃあbye~彩、みるきー」

プープープー

「おいおい、嘘やろ…」

「いいなぁ青春やん」

「早すぎるやろ!」

「何怒ってんの」

「当たり前や!」

「もぉー柊ちゃんに
嫌われるで?」

「き、嫌われる?」

「そ、おじさん
うざーいって」

「…マジか」

「ちょっと、そこまで落ち込む?」

「はぁ…」

「…落ち込みたいのは
こっちやねんけど?」

「え…?」

「もぉ彩さん分かってないん?
今日、何の日か」

「ん?あ…」

「ばーか
今日は一年記念日やのに
柊ちゃんのことばっかり
それに最近また仕事ばっかりやのに
構ってくれへんもんなぁ
私もボーイフレンド作ろっかなぁ」

「聞き捨てならない言葉が出たで」

「それくらいの気持ちですけど
なにか?」

「…ごめん」

「はぁ…ホンマにダメ男」

「もう卒業したわ!」

「どこが?」

「うっ…すいません」

「はぁ、もういいけど
彩さん
ヘタレ鈍感女ったらしやもん」

「おいおい…」

「私の気持ち分かってへんやろ?」

「分かってるで」

「じゃあ何思ってるか
わかるん?」

「んー焼肉食べたい」

「殴っていい?」

「ごめんごめんっ」

「もぉ付き合って1年やで?
私待つの得意ちゃうんやけど」

「??」

「やっぱり
柊ちゃんに相談しよっかな」

「ん?」

「ホンマにアホ
もーいいです
早く会社行ってくださいー」

「何怒ってるん?
まぁええや
あ、そうや今週の土曜空けとって」

「何でや」

「美優紀ちゃんの実家行くから」

「はい?」

「そろそろ挨拶せーへんと
式場押さえへんとアカンし」

「ちょ、ちょっと待って
なんの話?」

「なんのって
結婚の話やけど」

「ハァ!?いや、なんで勝手に
決めてんの?
普通そういうのって…」

「美優紀」

「へ?…あ、これ」

「緊張するから
緩ましたかってん
ホンマは記念日も覚えてるし
結婚のこともちゃんと考えてる

俺には美優紀ちゃんだけやから
確かに鈍感やしヘタレやけど
女ったらしはもう過去の話や
これからは美優紀ちゃんの為だけに
生きるから
だから、俺の奥さんになってください」

「っ…カッコすぎんねんアホ」

「へへへっ」

「好き、大好き」

「おう…」

「ダメ男」

「は?」

「でも好き」

「ったく


ダメ男って言うなや」



end