少女の終わりなんて一瞬や


「菜々ちゃん」

優しくベットに押し倒される
こんな予定ちゃうかった
今日は優紀に勉強を教えるだけのはず
でも今

優紀にずっと片思いしてて
やっと思いが通じた
誰にでも声かけるし
チャラい優紀
それなら彩の方が浮気の心配とか
せぇへんけど
私は優紀の方がいいみたいや

幸せな気持ちでふあふあして
優紀に好きだと言われて
浮かれていたら
気づいたら天井を向いてた
キャミソールの肩紐が
落ちてきて
肌が見えてくる
そこに唇を寄せてくる
まだその時ちゃう
今はまだ…
そう思って抵抗しようにも
優紀の触れたところが
熱をおびて
痺れてくる
まるでそこから毒を入れられたように
血液に流れていって
私を固まらせた

「菜々ちゃん…」

「い、やだ…」

「限界なんや…」

苦しそうに呟く優紀
そして次の瞬間
私のずっと守っていた何かが
破られて
私は少女から大人になった

もっとロマンチックな
ものやと思っていたのに
そんなことなかった
優紀が嫌いなわけちゃう
好きや
大好きや
けど、怖かった
私に触れる優紀は
ふにゃふにゃ笑う優紀ちゃうくて
男の顔した優紀やった

行為が終わって
落ち着くと優紀は
立ち上がり服を着た
そして背中を向けながら話始めた

「別れてええよ」

「え…?」

「僕は最低なことをしたから
菜々ちゃんを傷つけた
僕、菜々ちゃんとおったら
いっぱいいっぱいやねん
余裕そうに見えるかもしれんけど
好きすぎて止まらへんくなる
だからこのままいたら
菜々ちゃん傷つけるだけやろ?」

確かに傷ついた
ロマンスなんかなくて
ただ一瞬のことで
何も覚えてない
あっけなく私は大人になった

「じゃあ…」

「待って」

「ん?」

体がうまく動かない
毒がまだ抜けてないみたいや
優紀は私に近づいてきた
その優紀の首に抱きついてキスした

「菜々ちゃん…?」

「傷つけられたけど私は
優紀が好きやで…」

「菜々ちゃん」

「一回したら飽きた?」

「そんなことありえへん!」

「じゃあ側におって」

「ええん?
さや兄のとこ行ったほうが」

「彩とはちゃんと終わったから
もう嫉妬せんとって?
私が好きなのは優紀
だから責任とってや」

「責任?」

「私は優紀の巣に
引っかかってん
引っかかった獲物やねんから
ちゃんと食べて?」

「な、なちゃん…」

そう言うとまた
スイッチが入ったのか
私の首筋に顔を埋めた

少女の終わり一瞬のこと
思ってたのとは違う
私は大人になった
今からは大人の始まり
これから優紀
責任もって私と歩んでや?
私のモノを奪った毒蜘蛛さん?





むずいってばこの歌詞