「姉ちゃん」

「ん?」

「出かけへん?」

「うん!行こ行こ」

皆で近くのショッピングモール
柊は色々と目移りするものがあって
走り回ってそれを美優紀ちゃんが
追いかけてる状態

「元気やなぁー柊ちゃん」

「姉ちゃんおるからなおさらや」

「…そっか」

「…美優紀ちゃーん!
そこの店で柊のことよろしく」

美優紀ちゃんは俺の顔を見ると
言いたいことが分かったのか
柊を連れていった

「姉ちゃん座って」

「ん?なになにーどしたんよ
あ、もしかして結婚するとか?」

「あーほまだや」

「まだってことは
するってことやんなー」

「…うっせ
ふぅ、姉ちゃん」

「んー?」

「俺に言いたいことあるやろ?」

「え…?ないよ」

「俺は姉ちゃんから
直接、目の前で聞きたい」

「…聞こえちゃったんや
うん、向こうにおる期間が伸びた」

「柊のことどうするん?」

「…うん、置いていこうと
思ってる」

「なんで」

「柊にはここがあってる
あっちに連れていったら
柊のこと一人にすること多くなるし
ここなら彩とみるきーが」

「俺なだいぶええ保護者やと
思ってる
柊のこと一番に考えてる」

「うん」

「でもな、母親は一人や
俺がどれだけ頑張っても
なられへんねん」

「…」

「俺は柊を預かってから
笑顔いっぱい見た
でもな、姉ちゃんとおるときが
柊はホンマに笑ってる
幸せそうや」

「彩…それでいいん?
そんなん私の勝手になって
彩のこと…」

「姉ちゃん勘違いしてへん?」

「勘違い?」

「俺は柊を押し付けられたわけちゃう
自分で柊を預かりたいって
だから、ええねん姉ちゃん
俺は柊の笑った顔が好き
だから、笑顔にしたい
それだけやで」

「彩っ…ごめんなさい」

「姉ちゃん
ホンマはどうしたい?」

「…」

「二兎追うものは一兎も得ず
なんて嘘や
夢も柊もどっちも取れる
姉ちゃんならできる」

「…彩」

「ん?」

「柊ちゃんを…連れていきたい
側にいたい
一人の部屋は嫌や
知らんとこで柊ちゃんが泣いてるのは
見たくない…」

「…よぉーできた」

「うぅ…これやと
どっちが年上か分からへん」

「俺やろ」

「ちゃうわアホぉ」

「姉ちゃん」

「ん?」

「柊とおる姉ちゃんも
仕事してる姉ちゃんも
どっちも幸せそうや
否定するやつが出たら言うたれ
私は二兎を得るものやって」

「フフッ…任して
三兎やって得たるわ」

「それは欲張りやわ」

「そうかも…」


「ママー!見てーっ」

「んー?なにー?」


姉ちゃんは柊のところに行った
柊を抱き抱える姿
柊にとって一番ええのは
姉ちゃんの側にいることなんや
分かってるけど
何でこんなに




苦しいんやろうか