「うぅ…」

「何唸ってんねん
はよ中に入るで」

「ちょっと待った!心の準備が」

「あーめんどくせ
ただいまー!」

「あ、彩ぁ…」

彩の実家に帰ってきた
けど無理や
緊張で気持ち悪くなってきてんけど

「えっとお邪魔します」

(おかえり
いらっしゃい
こちらへどーぞ)

綺麗な人やなぁ
彩に似てる

「そんな固くならんでええやろ」

「だって緊張するやん」

「そうかねぇ…」


(久しぶりやね彩)

「あぁまぁな
アンタが再婚したせいでな
てか、倒れたんちゃうんか」

(そう
別に大丈夫
あの人おるし)

「そうかそうか」

(心配とかないわけ?)

「ないね
アンタは殺しても死なんから」

(はっきりいうね
んで、その横の小動物は)

「アンタもだいぶはっきり言うな
これは俺のおもちゃ」

(へぇおもしろそ)

「無理、俺の」

待って待って
これって親子の会話ですか?
怖すぎません?
てか、私のこと馬鹿にされてますよね

(なぁアンタ)

「え、私?あ、はいっ」

(彩のどこが好きなん)

「え…あー」

(やめた惚気られたら
吐き気するわ
嫌いなとこ言うてや)

「え、嫌いなとこ?」

(そ)

「えっとそーやなぁ
人の気持ち考えへん
ひどいことすぐに言う
私を彼女扱いせーへん
無駄にモテる
すぐ強がる…あとー」

「おい、言い過ぎじゃボケ」

「あ、すいません…」

(…プッ!!
あー、この子おもろいやん
彩のおもちゃとかずるいな
なぁ、私のものにならへん?)

「えっとそれは…」

「アホかコイツは俺のや」

(へぇ珍しい
独占欲?そんなにこの子好きなんや)

「悪いか」

「彩…?」

「俺がなんで連れてきたか
分かってんねんやろ
医大は向こうの行くし
病院も継ぐからだから」

(この子と結婚したいって?)

「そう言う事や」

「け、けっこん!?」

(なに?言うてなかったん?)

「その方がおもろいやろ」

(アンタもなかなか
性格悪いなぁ)

「アンタ譲りや
じゃ、帰るで」

(待って)

「んぁ?」

(…次はいつ来るん?)

「フッ…アンタがホンマに
元気になったとき
無理して笑う顔だいぶブスやで
じゃーな」

(…うるさいわ)








「おい美優紀
さっきから何唸ってんねん」

「結婚って…何よ
知らんねんけど///」

「気づくやろ普通に」

「私なんも言うてへんのに…」

「俺としたくないわけ?」

「いや、そうちゃう…こともない」

「はぁ!?」

「いや、だって心の準備あるやん」

「ふーん
じゃまた今度言うわ」

「え、いやけど
気持ち変わるかも…」

「アホか
ホンマに俺は物持ちええほうやからな
ほら、行くでアホ犬」

「…うぅワンっ」


次が最終回