「私…彩さんのこと」

「俺のこと?」




















「しゃーか!!」

「おぉっ!柊!
どうしてん」

「彩ーよっ」

「愛菜、なになに?」

「いやぁ水筒忘れたみたいでな
取りに戻りに来てん
ちょうどよかった
彩のとこにも行こうとしてたし」

「んー?」

「俺、明日帰らんとアカンくなって
柊のことまた頼むわ」

「そーなんか分かった」

「おぉ、てか、誰やコイツ」

「言うてたストーカーや
幸い怪我はなかったけど
危なかったわ」

「そうか、まぁ無事で何よりやわ」

「そうやな
あ、もう柊預かろか?」

「悪いな
俺、用意とかあるし
代わりにコイツ警察に連れてくわ
じゃあ柊のこと
よろしくなっ
美優紀先生また」

「大変やなぁ
あ、美優紀ちゃん
俺のことがどーしたん?」

「いえ…何にも」

「ん?そーなん?
とりあえず帰ろっか」

「そーですね」





「しゃーか!!テレビテレビ!」

「あーかん
明日も幼稚園やねんから
起きられへんやろ」

「えー!しゃーかよのケチんぼ」

「何とでも言え」

「女ったらし!」

「おいっ!」

「フフフッ
柊ちゃん帰ってきたら
やっぱり賑やか」

「確かにな」

「彩さん楽しそうですね」

「楽しいよ」

「私も」



「柊~?…寝たか」

「うん、膝枕してたら
寝ちゃった…」

「…羨ましい」

「え?」

「いやいやなんもない!
俺ベットに運ぶわ」

「ありがとう」

「よっ!…おぉちょっと
重なってるわ」

「子供の成長はあっという間」

「俺も年取るんやなぁ」

「おじいちゃんみたい」

「まだ若いでっ!」

「そーでした」

柊ちゃんをベットに寝かして
布団を軽くかける
彩さん
柊ちゃんを見つめる顔は
お父さんみたいやった

「彩さん」

「ん?」

「明後日に家に戻りますね
彩さんのおかげで
元カレ捕まったし」

「いや、別に俺は」

「ありがとうございます」

「美優紀ちゃん」

「おやすみなさい」

彩さんの近くにいるのも
明後日まで
自分で言うたのになぁ
けどこのまま家におるのは
おかしいもん
早くせーへんと
出られへんくなるし
これからは保護者と先生
そういう関係
まぁもともと変わった訳ちゃうけど



「明日の会議にこれ使って
そしたらこれで…」

(明後日に家に戻りますね)

明後日か…
確かにそうやんな
ここにおるのもストーカーから
守るためやし
帰らんとってって言うことはおかしい
付き合ってるわけじゃないし
なにより保護者と先生やもんな
美優紀先生に戻さへんとなぁ
変に騒がれて迷惑かけたくないし
柊のこともしっかりせんとアカン
けど、そんなことより

「あのとき、なんて言おうとしたんやろ」