「お待たせ」

(全然、じゃあ行こっか
乗って)

「うん」

白のオープンカー
左ハンドル
腕には高級の金の腕時計

(これ、プレゼント)

「やった、ありがとー」

ブランドのバック
売れば数万するやつ

(今日どうする?)

「どーせホテルやろ
別にええよそれで」

(なんやねん雑いなぁー
ま、そういうとこも可愛いな)

「…」

こういうの大人の余裕なんやろう
だって彼は30私は18
ダブルスコアとは言わへんけど
かなり歳が離れてる
それと比べて彼は…一歳下
それは大きい…

「あ…」

信号待ちの間外を見ると
山本くんがおった
私と前に買い物きた店を悲しそうにみてる
やめてや
もう、私のことは忘れて
あなたに私なんか…
あなたの澄んだ心
それと比べた私の心

(美優紀?)

「なぁー私のどこが好き?」

(女ってその手の質問好きやな)

「そーいう生き物」

(ふーん、まぁ
深く入り込まん方がええやろ
そーいうとこ?
理解あるってか)

「ふーん…そーやんな」

(なんなん
美優紀らしくない
そんなガキっぽいことで悩んで)

「私らしくない…ねぇ
私ってそんなに大人?」

(そーやろ
心も…体も…)

そ~言ってキスを迫ってくる
なんか今日はノリ気ちゃうねんなぁ

「いや」

(なにー?ちゃんと
ご機嫌取りしたやろ?)

「いらん、趣味ちゃう」

(ッチなんやねん
あー!こっちも冷めた
別の子呼ぶわ
はよ降りろ)

「ん」



何やってんねんやろ
せっかくお小遣い入ったのに…

(てめぇが悪いんやろ)
(やんのか)
「この子嫌がってますから!」

騒ぎの声がして
見てみると山本くんがおった

「あの、何かあったんですか」

(いや、あの子が絡まれてるのを
あの男の子が間に入って
もめてるみたい)

またか…
助けるくせに結局迷惑かけて

「ええから!その子離せ!」

(舐めてんのか!)
(このガキっ…うぉ)

「そこまで
お兄さんたち
私と一緒に遊びに行かへん?」

「…美優紀先輩?」

(お、可愛い…)
(行く行く)

「そっ、良かったぁー
お巡りさんも迎えに来てくれたで」

(え)
(やば…)

(君たちちょっと交番まで来ようか)

((ギャーーーッ))

「バイバーイ楽しんできてねー

ばーか…」

「ま、待って!美優紀先輩!」

「なに?」

「あの、ありがとうございます…」

「人助けても
自分守れんかったら意味ないやん」

「はい…」

「…はぁホンマに山本くんは
優しいな」

「え…」

「誰にでも…

じゃ」

「先輩っ…あ

俺がホンマに守りたいのは
先輩やのに…」