「…ん、朝か」

俺、知らん間に寝て
しまって…あ

「スースー」

「あ…そーやった///」

隣には渡辺の姿
俺の腕を枕にして
抱きついている
口がちょうど胸の辺り
呼吸をする度
くすぐったくなる

「ホンマに犬みたいやな…ぷっ」

コイツに尻尾が生えて
耳が着いた姿想像してもうた…

「んー…」

「ちょっ…」

ギュッ…

渡辺が寝返りをうって
俺にきつく抱きつく
そのせいでその、柔らかいものが
ですね…
なんでコイツひょろひょろのくせに
あるとこあるねん…腹立つ///

(魅力ないんかなって…)

「…あるに決まってる
だから惚れたんや…」

「んー…あ、おはよ」

「おぅ…」

ギューッ

「痛い痛い
なんで力入れるねん」

「彩やぁって…」

「俺ちゃうかったら
困るやろ」

「ヘヘヘ幸せ」

「安い幸せ」

「そう?好きな人が
朝起きて隣おったら
幸せやでっ」

「へぇー」

「あ、ごはん作らへんと」

「おぅ」

渡辺はベットを降りて
キッチンに行った

急に一人になった気がする
そーいえばこいつの部屋やったなここ
ベットから降りて
机に近づく
写真がいっぱい貼ってあった

「ちっちゃ」

面影が少しあるくらい
まー可愛ええんちゃう?
てか…この男誰や

「彩ぁーご飯さぁ
ん?どーしたん?」

「…コイツ誰?」

「あーこの子?
この子は幼なじみの子!
家も近所やし
よー家にもくるで!」

「…へぇー」

「嫉妬…?」

「そんなわっ…」

「そんなわけないよな
はいはい
ご飯作れたから行こ」

「おぅ」



ご飯食べてると
ドアが開く音がした

「美優紀~!
腹へっ…えぇ!?
アンタ誰や!」

「まーちゅん
うるさいー」

「この人学校の先輩」

「へぇー
彼氏ちゃうん!?」

渡辺は俺の顔を
少し見る
何やねん別に普通に言えばええやん

「…うん」

「へぇー!
物好きもおるもんや」

「まーちゅんひどいーっ!」

「ホンマの話やん
わがままやしー
マイペースやし
すぐ拗ねるし」

「もぉっ!」

まーちゅんとか言う男から出る
渡辺は俺が知ってるものとちゃうくて
何かすげぇ知ってます
みたいなんで腹たった

「学校遅れるから行くで」

「あ、うん
まーちゅん
ご飯作ってあるから
食べて
食べ終わったら家の鍵締めといてや?」

「はいよー!
さんきゅっ」

「うんじゃーね」

何やねん何やねん
鍵まで持ってるんか
コイツに絶対信頼置いてますみたいな
アイツやって
こんなやつとか言いながらも
デレデレしやがって

「彩?」

「あ?」

「怒ってるん…?」

「別に!」

「…なんなんよ」

「あ…
ほら、遅れるから
はよ行くで!」

「遅れへんし
そんなに早く行きたいなら
一人で行けば?」

「は?」

「バイバイ!」

渡辺は俺の背中を押して
舌をベーッって出した

「は?もーええわ
先行くし」