私の家は代々続く医者の家系やった
父は厳しく
母は誰より優しかった
そこに生まれた私は
父からは愛されへんかったけど
母からは愛された
いつも笑顔で優しい母
だから父のことを気にしなくてすんだ
兄弟はいなかった
跡継ぎの欲しかった父は
母を罵倒し続けた
小さい頃から
母を守りたいそう思って過ごしていた
それと同時になんで私は生まれたか
何で女なのかなんども恨んだ
私が小学生に上がる年
私は真っ赤なランドセルを
母に買ってもらった
そして毎日
小学校に入ったら
いっぱい勉強して医者になる
友達作る
なんて言うてた
けど、ある日
バンッ!!
「恵っ!来いっ」
「お父様!?…痛いっ痛いよっ!」
「あなた!やめてくだ…キャッ!!」
「お荷物は黙ってろ!
恵ここに座れっ!」
「やだやだ!離して痛いよっ!」
父は私を無理やり座らせ
ハサミを手に持った
あの時の恐怖は忘れない
そして父の手は私の長い髪に向けられた
ジョキッ…パサッ
ほんの一瞬やった
私の長い髪は切られ
ゴミ箱に捨てられた
そして真っ赤なランドセルも
ゴミ箱へ
その代わりに真っ黒の
ランドセルが目の前に来た
「ええか、今日からお前は男や
男としてこの家を継ぐんや
わかったか?」
「嫌やっ!
恵は女や!
赤のランドセル背負って…」
バチンッ!!
「この女どうなってもええんか?」
振り向くと
父に首を持たれた母
目は苦しさと恐怖に占められてた
「お母さん…」
「お前がこの家を継げば
パパもママも幸せやねんで?」
「幸せ…」
「恵?頭の良いお前は分かるな?」
「…」
「恵、お前の背負うランドセルは
赤か?黒か?」
「…黒、です」
「ええ子やな」
それだけ言うと父は
部屋を出ていった
泣き続ける母をぼんやりと見つめ
私の心は真っ黒やった
まるでこのランドセルのように…
「恵、テストは?」
「満点です父さん」
「そうかさすがや」
「はい…」
あれからずっと
男として生きてきた
クラスで女の子が持つ
キラキラのペンが欲しかった
おしゃれもしてみたい
けど私は戦隊ごっこをしたり
車のペンを持ったり
中学に上がると
体に変化も出た
出てくる胸
くびれる腰
それが嫌で
筋トレもしたし
さらしで胸を抑えつけた
さらしで胸を抑えつけると
自分のしたいこと
全部抑えつけれた
プールは全部見学
目の前ではしゃぐ友達が
すごい羨ましかった
入りたくて仕方がない
けど、入ったらバレてしまうから
そして何より辛い
罪悪感
友達を裏切ってる
騙してる
みんなに責められる夢も
何度も見た
そんなとき支えてくれたのは
菜々やった
父は厳しく
母は誰より優しかった
そこに生まれた私は
父からは愛されへんかったけど
母からは愛された
いつも笑顔で優しい母
だから父のことを気にしなくてすんだ
兄弟はいなかった
跡継ぎの欲しかった父は
母を罵倒し続けた
小さい頃から
母を守りたいそう思って過ごしていた
それと同時になんで私は生まれたか
何で女なのかなんども恨んだ
私が小学生に上がる年
私は真っ赤なランドセルを
母に買ってもらった
そして毎日
小学校に入ったら
いっぱい勉強して医者になる
友達作る
なんて言うてた
けど、ある日
バンッ!!
「恵っ!来いっ」
「お父様!?…痛いっ痛いよっ!」
「あなた!やめてくだ…キャッ!!」
「お荷物は黙ってろ!
恵ここに座れっ!」
「やだやだ!離して痛いよっ!」
父は私を無理やり座らせ
ハサミを手に持った
あの時の恐怖は忘れない
そして父の手は私の長い髪に向けられた
ジョキッ…パサッ
ほんの一瞬やった
私の長い髪は切られ
ゴミ箱に捨てられた
そして真っ赤なランドセルも
ゴミ箱へ
その代わりに真っ黒の
ランドセルが目の前に来た
「ええか、今日からお前は男や
男としてこの家を継ぐんや
わかったか?」
「嫌やっ!
恵は女や!
赤のランドセル背負って…」
バチンッ!!
「この女どうなってもええんか?」
振り向くと
父に首を持たれた母
目は苦しさと恐怖に占められてた
「お母さん…」
「お前がこの家を継げば
パパもママも幸せやねんで?」
「幸せ…」
「恵?頭の良いお前は分かるな?」
「…」
「恵、お前の背負うランドセルは
赤か?黒か?」
「…黒、です」
「ええ子やな」
それだけ言うと父は
部屋を出ていった
泣き続ける母をぼんやりと見つめ
私の心は真っ黒やった
まるでこのランドセルのように…
「恵、テストは?」
「満点です父さん」
「そうかさすがや」
「はい…」
あれからずっと
男として生きてきた
クラスで女の子が持つ
キラキラのペンが欲しかった
おしゃれもしてみたい
けど私は戦隊ごっこをしたり
車のペンを持ったり
中学に上がると
体に変化も出た
出てくる胸
くびれる腰
それが嫌で
筋トレもしたし
さらしで胸を抑えつけた
さらしで胸を抑えつけると
自分のしたいこと
全部抑えつけれた
プールは全部見学
目の前ではしゃぐ友達が
すごい羨ましかった
入りたくて仕方がない
けど、入ったらバレてしまうから
そして何より辛い
罪悪感
友達を裏切ってる
騙してる
みんなに責められる夢も
何度も見た
そんなとき支えてくれたのは
菜々やった