びっくりして
家を飛び出してしまった
近くの公園のベンチに腰掛ける
「…ふぅ」
落ち着かないと
アカンのに…
「よっ」
「彩?何してんの?」
「んー美優紀の家行こかなぁって」
「ふーん…」
「その顔上西のこと知ったんや」
「え、なんで?」
「ずっと黙ってたけど
上西とは幼稚園が一緒でな
アイツ引っ越して
俺も引っ越してたまたま
同じ高校でさ」
「そーやったんや」
「うん」
「…」
「逃げてきたん?」
「…」
「アレ見て気持ち悪いと思ったん?」
「違う…」
「どうしたん?」
「混乱してん
それで逃げてしまったっ…」
「なんで泣いてるん?」
「私…最低やねん」
「え?」
「そばにおるとか
言うたくせに
逃げて…恵の顔
すごい哀しそうやったもん…
朱里が傷つけたんや…」
「仕方ない
知らんかってんから」
「けど!!!」
彩はそういうけど
私は恵のこと裏切った
朱里のこと
信じようとしてくれた
朱里を信じてくれてたんや
簡単に好きなんて言うて
なんで…
「朱里…上西のこと嫌い?」
「…違う」
そんなわけない
あの優しい顔
たまに素を出してくれる
あの笑顔が好きなんや
「じゃあええやんか」
「え…」
「上西はあそこにおるんやで?
伝えに行きいや」
「けど…」
「今の上西一人やで?
そばにおったってや」
「…」
「上西のことホンマに好きなら
行け!
傷つけたんなら
その傷癒せ!」
「…行ってくる」
「…ったく手かかるわ」
「なにカッコええことしてんの」
「うぉっ美優紀っ!?
どうしてん!」
「買い物来てたら
見えたから」
「そうか…」
「じゃかえるわ」
「待って!」
「なに?」
「昨日はごめん」
「別に」
「本気やから
耐えれんかった」
「は?」
「美優紀のこと
本気やから
でも、それは俺の勝手で
少なくとも美優紀を傷つけた
だから…ごめん」
「…」
「美優紀?」
「…急にカッコよくなるなアホ///」
「ヘヘヘッ…」
「このあとどうする?」
「美優紀の家いく
ほら、行こ」
「うん」
恵の部屋の前
一息吐いてから
ドアを開ける
リビングを通って
寝室のドアを開けた
「恵…」
小さく呟く
そしたら顔あげた恵
その顔は涙でぐしゃぐしゃやった
その姿を見た瞬間
いてもいられんくて
抱きしめた
「ごめんっ…ホンマにごめんっ
傷つけてもうたやんな…ごめんな
ごめんな…」
「なんで…」
「好きやから…」
「…なんでや
ほっとけばええやろ
好きなんて言うたって…」
「逃げて考えたのは
やっぱり恵のこと
好きやってだから
戻ってきた
傷つけてごめんなさい
その分そばにいさせてほしい」
「なんでやねん…そんなん
俺は…」
「ええねん
好きやから
どんな恵も好き」
私は
恵の頭を掴んで引っ張った
…パサッ
「好きやで恵
例えあなたが
女でも」
家を飛び出してしまった
近くの公園のベンチに腰掛ける
「…ふぅ」
落ち着かないと
アカンのに…
「よっ」
「彩?何してんの?」
「んー美優紀の家行こかなぁって」
「ふーん…」
「その顔上西のこと知ったんや」
「え、なんで?」
「ずっと黙ってたけど
上西とは幼稚園が一緒でな
アイツ引っ越して
俺も引っ越してたまたま
同じ高校でさ」
「そーやったんや」
「うん」
「…」
「逃げてきたん?」
「…」
「アレ見て気持ち悪いと思ったん?」
「違う…」
「どうしたん?」
「混乱してん
それで逃げてしまったっ…」
「なんで泣いてるん?」
「私…最低やねん」
「え?」
「そばにおるとか
言うたくせに
逃げて…恵の顔
すごい哀しそうやったもん…
朱里が傷つけたんや…」
「仕方ない
知らんかってんから」
「けど!!!」
彩はそういうけど
私は恵のこと裏切った
朱里のこと
信じようとしてくれた
朱里を信じてくれてたんや
簡単に好きなんて言うて
なんで…
「朱里…上西のこと嫌い?」
「…違う」
そんなわけない
あの優しい顔
たまに素を出してくれる
あの笑顔が好きなんや
「じゃあええやんか」
「え…」
「上西はあそこにおるんやで?
伝えに行きいや」
「けど…」
「今の上西一人やで?
そばにおったってや」
「…」
「上西のことホンマに好きなら
行け!
傷つけたんなら
その傷癒せ!」
「…行ってくる」
「…ったく手かかるわ」
「なにカッコええことしてんの」
「うぉっ美優紀っ!?
どうしてん!」
「買い物来てたら
見えたから」
「そうか…」
「じゃかえるわ」
「待って!」
「なに?」
「昨日はごめん」
「別に」
「本気やから
耐えれんかった」
「は?」
「美優紀のこと
本気やから
でも、それは俺の勝手で
少なくとも美優紀を傷つけた
だから…ごめん」
「…」
「美優紀?」
「…急にカッコよくなるなアホ///」
「ヘヘヘッ…」
「このあとどうする?」
「美優紀の家いく
ほら、行こ」
「うん」
恵の部屋の前
一息吐いてから
ドアを開ける
リビングを通って
寝室のドアを開けた
「恵…」
小さく呟く
そしたら顔あげた恵
その顔は涙でぐしゃぐしゃやった
その姿を見た瞬間
いてもいられんくて
抱きしめた
「ごめんっ…ホンマにごめんっ
傷つけてもうたやんな…ごめんな
ごめんな…」
「なんで…」
「好きやから…」
「…なんでや
ほっとけばええやろ
好きなんて言うたって…」
「逃げて考えたのは
やっぱり恵のこと
好きやってだから
戻ってきた
傷つけてごめんなさい
その分そばにいさせてほしい」
「なんでやねん…そんなん
俺は…」
「ええねん
好きやから
どんな恵も好き」
私は
恵の頭を掴んで引っ張った
…パサッ
「好きやで恵
例えあなたが
女でも」