｢彩！
はいお弁当｣
｢おぉ…｣
｢じゃー｣
｢あれあれー？どしたの彩くん｣
｢別にただ弁当貰っただけやろ｣
｢今までそんなん受け取らんかったくせに｣
｢そ、その物を粗末にするのは
アカンと思っただけ｣
｢まーそういうことにしといたるわ｣
｢なんやねんそれ｣
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
｢あれー？彩｣
｢なに｣
｢みるきーは？｣
｢帰った｣
｢ふーん
何か最近ここに入ってこーへんなぁ｣
｢いろいろあるんやろ｣
｢あ、でも昨日
男の子と歩いてるところみた！｣
｢え？｣
｢だいぶ仲良さそうに｣
｢ふーん…｣
｢ええん？｣
｢別に俺には関係ないから｣
｢あっそ、じゃあ
みるきーが他の男のものに
なってもええんや｣
｢構わへん
アイツは俺の犬やし｣
｢お試し期間やろ｣
｢…｣
｢正直気になりだしてるんちゃうん？｣
｢そんなわけない｣
｢もーええわ
彩のアホー！｣
｢はぁ？なんやねんアイツ｣
｢みるきー！｣
｢あ、朱里先輩｣
｢なぁ！昨日一緒にいた
男の人だれ？｣
｢え、あぁ見てたんですか？｣
｢誰？｣
｢その、少し前に告白
してくれた人なんです｣
｢告白…｣
｢断ったけど
なかなか諦めてくれなくて
本気やっていってくれてるし｣
｢付き合うん？｣
｢分かんないです｣
｢彩は？｣
｢アイツは…付き合ってるっていうより
飼ってもらってるだけやし
お試しも終わるでしょ
今は付き合ってることになってるから
彼も手を出さないみたいやけど｣
｢危ないってそんなやつ
つけまとわれてるんやろ？｣
｢いや、送ってくれてて
ええ人なんです｣
｢好きなん？｣
｢…分かんないです
けど、今のところ
変やけど彩の方が好き…かな｣
｢変ちゃうよ！｣
｢ありがとうございます｣
（みるきー！）
｢あ…あの人です｣
｢え…｣
見た目は好青年な感じやけど
でも、何か目の奥が笑ってない
それに…なんかおかしい
｢みるきー…やめといた
方がええんとちゃう？｣
｢大丈夫ですよ
悪い人じゃないんです
ちょっと感情を出すのが
苦手らしくて｣
｢みるきー、何かあったら
困るって
彩に相談しよ？｣
｢言ってどうなるんですか？｣
｢え…？｣
｢分かってるんです
私がどれだけ好きやと思っても
アイツには伝わらへん
むしろ、私の気持ち弄んでる
だったらちゃんと私を
見てくれる人と…｣
｢みるきー…｣
｢いいんです
お弁当食べてくれるだけで
私のこと見てくれるだけで
って言っても
あと一週間なんですけどね｣
｢…そんなんおかしい｣
｢嬉しかったんですよ
犬でも彩の隣におれたこと
まぁホンマに扱い最悪やし
本性最低やけど
でも、王子様の微笑みより
悪魔の微笑みの方が私は
好きなんです
ほんまの彩やから｣
｢…｣
｢すいません
彼呼んでるんで｣
みるきーの哀しい顔
見たくなんかないのに…
はいお弁当｣
｢おぉ…｣
｢じゃー｣
｢あれあれー？どしたの彩くん｣
｢別にただ弁当貰っただけやろ｣
｢今までそんなん受け取らんかったくせに｣
｢そ、その物を粗末にするのは
アカンと思っただけ｣
｢まーそういうことにしといたるわ｣
｢なんやねんそれ｣
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
｢あれー？彩｣
｢なに｣
｢みるきーは？｣
｢帰った｣
｢ふーん
何か最近ここに入ってこーへんなぁ｣
｢いろいろあるんやろ｣
｢あ、でも昨日
男の子と歩いてるところみた！｣
｢え？｣
｢だいぶ仲良さそうに｣
｢ふーん…｣
｢ええん？｣
｢別に俺には関係ないから｣
｢あっそ、じゃあ
みるきーが他の男のものに
なってもええんや｣
｢構わへん
アイツは俺の犬やし｣
｢お試し期間やろ｣
｢…｣
｢正直気になりだしてるんちゃうん？｣
｢そんなわけない｣
｢もーええわ
彩のアホー！｣
｢はぁ？なんやねんアイツ｣
｢みるきー！｣
｢あ、朱里先輩｣
｢なぁ！昨日一緒にいた
男の人だれ？｣
｢え、あぁ見てたんですか？｣
｢誰？｣
｢その、少し前に告白
してくれた人なんです｣
｢告白…｣
｢断ったけど
なかなか諦めてくれなくて
本気やっていってくれてるし｣
｢付き合うん？｣
｢分かんないです｣
｢彩は？｣
｢アイツは…付き合ってるっていうより
飼ってもらってるだけやし
お試しも終わるでしょ
今は付き合ってることになってるから
彼も手を出さないみたいやけど｣
｢危ないってそんなやつ
つけまとわれてるんやろ？｣
｢いや、送ってくれてて
ええ人なんです｣
｢好きなん？｣
｢…分かんないです
けど、今のところ
変やけど彩の方が好き…かな｣
｢変ちゃうよ！｣
｢ありがとうございます｣
（みるきー！）
｢あ…あの人です｣
｢え…｣
見た目は好青年な感じやけど
でも、何か目の奥が笑ってない
それに…なんかおかしい
｢みるきー…やめといた
方がええんとちゃう？｣
｢大丈夫ですよ
悪い人じゃないんです
ちょっと感情を出すのが
苦手らしくて｣
｢みるきー、何かあったら
困るって
彩に相談しよ？｣
｢言ってどうなるんですか？｣
｢え…？｣
｢分かってるんです
私がどれだけ好きやと思っても
アイツには伝わらへん
むしろ、私の気持ち弄んでる
だったらちゃんと私を
見てくれる人と…｣
｢みるきー…｣
｢いいんです
お弁当食べてくれるだけで
私のこと見てくれるだけで
って言っても
あと一週間なんですけどね｣
｢…そんなんおかしい｣
｢嬉しかったんですよ
犬でも彩の隣におれたこと
まぁホンマに扱い最悪やし
本性最低やけど
でも、王子様の微笑みより
悪魔の微笑みの方が私は
好きなんです
ほんまの彩やから｣
｢…｣
｢すいません
彼呼んでるんで｣
みるきーの哀しい顔
見たくなんかないのに…