新たな中編



小さい頃…

(うぇーーーんっ)

(やーい美優紀は泣き虫)
(泣き虫みるきー!!)

バンッ!!

(アンタら!何してんねん!)

(うわ、逃げろー!)
(逃げろー!)

(大丈夫か?)

(うん…ありがと、彩ちゃん)

(そっか
大丈夫…美優紀のことは
私が守ったる)

そうやって
ニコッって笑う貴女の顔に
私はいつの間にか恋してたんや








現在

「おはよー」

「おはよっ」

「みるきー宿題見せてっ!」

「またぁ?たまには自分でしーや
朱里」

「ごめんごめんっ
でも、みるきーに聞いた方が
確実やん?
学年一位っ」

「もぉ…」

「てかてか、あの東高の
イケメンの先輩どうなったん!?」

「あー断ったで?」

「もったいないなぁー
東高やで?」

「んー」

「あー…なるほどねー
あの、幼なじみやろ」

「うん…」

「はぁなんでなんよー」

「ええやん」

「ヤンキーやん
前やって補導されたんやろ」

「うん…まぁ」

「どこがええわけ?」

「彩ちゃんには…色々あるから
側にいたいねん
彩ちゃんの良さは私には分かるから」

「はぁ…好きにすればぁー?」



学校から帰って家に戻る

「ただいま」

「おかえり美優紀」

「うん、今日もご飯…」

「うん彩ちゃんとこ行くんやろ?
けど、さっきバイクの音したけど?」

「え…そっか
じゃあ帰ってくるまで部屋にいとく」

「そう?彩ちゃんも
心配やね…
ここんとこ益々荒れちゃって
お父さんがもう少し家にいてくれれば」

「あんなん…彩ちゃんの敵や」

「美優紀っ」

「彩ちゃんを一人にして
勝手に女の人作って
彩ちゃんを傷つけた…」

「…あんまり遅くまで
起きてたらあかんよ…」

部屋に上がって
窓を開けて
隣の窓へ
彩ちゃんの部屋に入る
やっぱりタバコ臭い…

彩ちゃんは
小3のときお母さんがしんで
そこからお父さんと二人になった
けど中2のある日
お父さんが女の人連れ込んでた
彩ちゃんは他に好きな人が
できるのは仕方ないけど
お母さんが大切にしてた
ソファーの上で…してたことに
傷ついた
そして、そんな彩ちゃんに
見向きもしないで
お父さんはなかなか帰らなくなった
そこから彩ちゃんはグレてしまった
頭いいのに
喧嘩ばっかり問題ばっかり
だから私は彩ちゃんを
支えたくてそばにいる
それだけじゃない
口は悪くても
優しく笑ってくれるところとか
助けてくれるところ
そんなとこ全部好きやから
だからそばにいる…

ブーンブンッ

ガチャッ

「なんやおったんか」

「うんっ、ご飯食べよっ」

「はぁ…別に待たへんで
ええから
お前もテスト前やろ?
私に構わへんでええ
疲れたから寝る」

「そっか…おやすみ」

彩ちゃん…
何度私を突き放しても
ムダや
私はずっとそばにおる
彩ちゃんの近くにおるから
だから昔みたいに…笑ってよ