(へぇー美優紀ちゃん
フリーなんやぁ)

「そーなんですーっ
うわっ…」

「…ちょっとみるきー
彩おるやろ」

「知らん
誰それ」

「あぁ…もぉ
違うんです
この子彼氏おるけど
喧嘩して…」

(あぁ…でもこんな可愛い子
傷つけるなんて
許せないなぁ)

「でしょー!!!」

「だからみるきーってば」

「もぉええやん朱里
彩やって浮気したんやしー」

(へぇー
じゃあ俺と浮気する?)

「ホンマにー?
しよっかなー」

「ちょっと…」

(朱里ちゃんは
黙っててねー
ほら、美優紀ちゃん行こ)

「え、ちょっと、」

(朱里ちゃんは
俺らと楽しも?)

「えぇ…」





(美優紀ちゃん…可愛いな)

「うん」

(ほら、行こ)

車のドアを開けられる
さっきは強がったけど
こんな人タイプでもない
浮気しちゃったら
彩ホンマに戻ってこんかな…

「や、やっぱり
やめとく…」

そう言って帰ろうと思ったら
腕を引かれた

(あ?何言ってるん?
こっちはヤる気でおんねん
ええから来いって)

「いやっ!!」

(来いっ!!!)

このままやったら
アタシ…


「美優紀っ!!」

「…彩?」

(なに?彼氏
あー浮気したっていう
悪いけど俺らこれから浮気すんねん)

「できるもんならやってみぃ
おまえの息の根止めたる」

(ッチ…)

男は彩が怖かったんか
帰っていった

「彩…あの」

「この、どアホっ!!!!!」

「うっ…」

「ええ加減にせぇ!!
俺が来んかったらどうする気やってん!」

「ご、ごめんなさい…」

「はぁ…怪我ない?」

「うん…」

「そうか…
朱里から聞いた
俺が浮気したから
浮気するって?」

「…そうや見返したろうと
思って」

「じゃあ何で
あの男断ったん?」

「…彩がいいと思ったから」

「はぁ…ったく
それでチャラにしたるわ
俺が浮気なんかするわけないやろ
デートの前に
後輩に美優紀が呼んでるからって
言われてついて行ったら
体調悪いとか言い出して
家まで送ったんや
そしたら告白されて
当たり前やけど断ったし
そのまま押し倒されたけど
突き飛ばして帰ったから
これで満足?」

「満足ちゃう」

「はぁ…
美優紀好きや
お前だけやから
俺を信じてくれ」

「満足…」

「そうか
だけど俺は満足ちゃうから…よっ」

「わっわっわっ…降ろしてー!」

「無理
このまま俺の家直行
俺が満足するまで寝かせへんから」

「ドSっ!」

「そりゃ怒りたくなるわ
俺じゃない男に
何触らしてんねん
このどアホ」

「…妬いてくれてんの?」

「さぁな…」

「ふーん顔真っ赤やで?」

「うるさいなぁ」

「フフフッ彩大好きっ」

「…はいはい」