「「お世話になりますっ」」

「おぉっ!ゆっくりしていけ!
陽菜ぁお茶でも出したってや」

「もー用意してるー
皆、勉強頑張ってなぁ?
恵は特にっ!」

「お、おっす」

「恵…ちょいちょい」

「何ですか?」

「女湯覗けるとこあるけど行くか?」

「えっ!」

「ぐへへへ…イデデデッ!!」

「優ちゃんっ!!!」

「ごめんなさいっー!」 


「あれ?みるきーは?」

「配達やって
それ終わったらくるらしいで」

美優紀の家は
代々続く酒屋で
いつも手伝いをしてる

「お邪魔しまーす
あ、まだ勉強やってへんやーん」

「おー今来たとこやし
…なんや朱里も来たんか」

「別にみるきーがどうしてもって
言うからやから…」

「…」

「もぉ、勉強しよ?
なっ?」

「せやで二人とも
恵は俺が教えたるから
美優紀が朱里教え?」

「けど彩得意なん文系やんな?
朱里教えれるの理系やで?」

「あっ、そっか」

上西は理系が苦手
美優紀は文系が苦手
だから

「まぁ…喧嘩せずに」

「おぅ」

必然的にペアは決まった




「皆ぁーお風呂沸いたで~
入っておいでー」

「よっしゃ休憩や
やっと休みやーっ」

「みるきーお風呂入ろっ」

「うんっ」




チャポンッ
「なぁ朱里」

「んー?」

「恵のこと…どうすんの?」

「どうすんのって…別に
朱里は…」

「どうも思ってへんわけないやん」

「…うん」

「恵取られてもええん?」

「あんなやつ取る人おらんやろ?」

「そうじゃないって
朱里が一番知ってるやろ?」

「…」

「素直になったらええやん」

「無理やねん…
おっきくなるにつれて
ドキドキして
顔もまともに見られへんくて
可愛くないことばっかり言うて
恵やってもっと可愛いこがええねん」

「朱里…」

「今は近くにおれるだけでええ
…さすがに
前のアレはショックやったけど…」

このお泊り会を決めるとき
恵が言ったことは
思った以上に朱里を傷つけたんや








「お、みるきー
お風呂入ったん?」

「愛菜…」

「昔はブカブカの浴衣きて
走り回ってたけど
サイズも丁度になって
大人になってんなぁ」

「え…」

「可愛いやん」

「っ///」

「あ、やっべ
お湯の火付けっぱなしやった!
じゃ、じゃあ勉強頑張れよっ」

「…愛菜のアホ
そんなん言われたら
また、諦められへんくなる
…好きなこと」

バタンッ

モノが落ちた音がしたけど
ま、いっか



「彩ぁ?そこで何してるねん」

「お、おぉ上西
何もないっ」

「おい、教科書落ちてるで?
どうしてんや」

「い、いや
ボーッとしてただけやから」

「そうか?
まぁええけど
陽菜さんがご飯出来たって」

「おぅすぐ行くっ!

…好きなこと、か」