「適当に座って」

「お、おぅ」

やっぱり緊張する
好きな人の家におるんやで?
その、俺やって男の子やしー
みたいな?

「ご飯何がいい?」

「朱里」

「え?」

「へ!?いやいや
あれ!うん、朱里が
作るもんなら何でもええってことっ!」

「フフフッ変なのー」

朱里はエプロンをつけて
包丁を持つ
やばい…後ろ姿だけで可愛い
…すいません
僕もう限界です

ギュッ

「キャッ…恵?」

「可愛いで朱里」

「ちょっと…危ない」

「包丁置いてや」

「お腹すいたやろ?」

「すいたけど
今は朱里やねん」

「なんなんよ急に…」

「ほら、こっち向いて?」

「…うん」

少し俯いてから
俺を見上げる朱里
あぁ、可愛い
全国の朱里推しの皆様
申し訳ありません
朱里は俺のです

「…目合わしてや」

「合わしてる…///」

「…ホンマに可愛いな」

「可愛くないもん…」

「嘘つくな
アイドルやろ」

「うぅ///」

「…なぁなぁ
朱里って
唇のランキング二位やったやんな?」

「え?あぁうん…」

「ふーんなるほどねー」

唇を指でなぞると
顔がどんどん赤くなっていく

「…ほんまに謝らへんとなぁ」

「え?…ンッ///」

「二位の唇
俺のものにしちゃったからさ」

「…ドS」

「今だけやわ
よし、ご飯作ろか」

「うんっ、あ…」

「どうしたん?」

「パスタない…
買いに行ってくる」

「アホ、俺も行く
ほら行くで」

「待って」

「ん?…あ///」

「手忘れたらアカン///」





「パスタ意外にもいろいろ買いましたね
朱里さん?」

「だってぇー
美味しそうやってんもん」

「まぁええわ彩の分も買ったし」

「みるきー仕事やからなぁ
ご飯買っとかへんとなぁ」

彩の家の近くまで
二人できた

「あれ?」

「ん?おぉ彩の家お客さん来てたんや
…どうした朱里」

「…なんで、金子さんが?」

「金子さん?」

「劇場支配人やねん」

「それって!…まさか」

「…ちょっと待ってみるきーに
連絡するから」

朱里は急いで携帯で
みるきーに連絡する

「みるきー!彩くんの家来て
金子さんが来て
え?…ううんわかった
それ終わったら来てあげて」

「みるきーは?」

「打ち合わせ入ったみたい
終わるの夜になるって」

「そっか…」

「…」

「朱里?」

「…なぁ恵ならどうする?」

「え?」

「朱里とのことバレたら
別れる?」

「…いや、それは」

「答えて」

「…朱里が輝けるのは
芸能界やから
俺は別れるかな」

「…男ってやっぱりアホや」

「え?」

「何もわかってへん!」

「え?」

「どうせあのアホも
そう思ってるんや
行かへんとっ!」

「ちょっと朱里っ!?」

朱里は彩の家まで走り出す
俺は慌てて追いかけた