美優紀ちゃんに送ってもらって
部屋でのんびりしてたら
インターホンが鳴った
ドアを開けるとスーツの男の人
「突然申し訳ない山本くん」
「…誰ですか?」
「私はこういうものや」
「NMB48劇場支配人
金子剛さん…」
それを見た瞬間に
全て悟った
バレたんや
金子さんを中に通す
「…」
「うちのマネージャーが
見つけてな
まぁ幸い撮られたわけではないから
安心してほしい」
「はい」
「ただ…この先も大丈夫
ってわけでもない
それに、NMBは恋愛禁止や
もし関係を続けたいなら
辞めてもらうしかない」
「…」
「私も強制はしない
二人の気持ちがどれだけのものか
分からないし
けど、私は
渡辺はまだまだ輝けると
思っている」
「俺やっておもってます…」
「考えてくれたらいい
これからどうするか
失礼…」
バレてしまった…
いつかはくると思ってた
ずっと続くわけない
そんなこと分かってたのに
あまりにも幸せで
考えてなかった
美優紀ちゃんとのこと
どうするか?
そんなん…別れる
美優紀ちゃんの夢を
邪魔したくない
けど…美優紀ちゃんを離すこと
したくない…
どうしたらええんか
全く分からへん
何をしたら俺は
美優紀ちゃんのことを…
ブ-ブ-ブ-
「もしもし美優紀ちゃん?」
「あー彩くん
足大丈夫?」
「うん大丈夫やで」
「そっか良かったぁ
なぁまた次の試合も行っていい?」
「え?」
「アカン…?」
「ううん、ええよ」
「やった!
彩くんがシュートするとこ
めっちゃカッコよかった」
「ありがとうな…」
「彩くん…どうしたん?」
「ん?」
「なんか元気ない?」
「そんなことないで」
「ほんまにー?」
「うん
なぁ、美優紀ちゃん」
「なにー?」
「アイドル楽しい?」
「え?うん楽しいで
色んなこといっぱいできるし
踊るのスキやし」
「そっか…そうやんな」
「ん?彩くん
ホンマにどうしたん?
なんか変やで?」
「いや、
試合終わりやからかな
ボーっとしてるんやわ
そろそろ寝るな」
「うん、無理したらあかんで
おやすみーっ」
「おやすみ」
「ふぅ…」
ボスンッ
ベットに寝転んで
天井を見上げる
浮かぶのは美優紀ちゃんの
顔ばかりで…
「…笑顔守らへんとあかんよな」
美優紀ちゃんの笑顔は
たくさんの人を救うんや
「てか、もし付き合ったままで
俺、なんかできるんか?」
考えたらあほらしいよな
美優紀ちゃんはアイドル楽しい
って言うてた
それを俺が奪えるわけ…
ピンポーン
誰や…?
体を起こして
玄関までいって
覗き穴から外を見ると
帽子を深くかぶった女性
美優紀ちゃんかと思ったけど
違う…誰や?
ガチャッ
「はい…うぉっ!なんや」
突然
中に入られて
鍵を占められる
すこし身構えたけど
その人は帽子をとった
「朱里ちゃんっ!?」