朝学校に着くと
そこら中から甘い匂い
朱里やって
たくさん作ってきて
寝不足やわ

「朱里ーっ
友チョコーっ!」

「ありがとー!
はいこれー!」

「やったぁーっ!」

「あっ朱里
恵のチョコは?」

「はぁっ!?
私は別に…」

「とか言ってー
これはなにー?」

「っ///」

「いい加減認めーや」

「別に…///」

「でも恵…」

(恵、友チョコ)
(恵くんっ食べてー!)
(恵っ本命やで?)

「えー?マジでー?
さんきゅーっ」

「モテモテやな…」

「むっ…」

「別に朱里なら
学校じゃなくて
帰ってからでもええやんな
家となりやし」

恵とは幼なじみで
家がとなり
恵はチャラくて
誰にでもこえかけるし
ナンパもめっちゃする
けど…優しくて
カッコイイんや…

「朱里っ」

「キャッ///」

「お、今日はピンクっ」

「アホっ!!」

バチンッ!!

「イッテェ!!!
ったく朱里ちゃんはぁ
あ、チョコは?」

「…ないし」

「えー!何でやねんっ」

「別にいいやろ」

「どうせ本命あげるやつなんか
おらんねんやろうし!」

「…お、おるわっ!!」

「へぇー誰?」

「えっと…さ、彩!」

彩は恵のお兄ちゃん
私達の一個上
生徒会長でモテモテやねん

「兄ちゃん?」

「そっ!
告白すんねんっ!
じゃっ!!!」





「ふーん素直ちゃうな朱里は」

「うるさいなぁ…」

彩に義理チョコ渡して
ベンチで話す

「俺に告るなんて
無理ありすぎるやろ
俺、美優紀と付き合ってんねんで」

「そーでした…」

「ったく…」

「みるきーからのチョコおいしかった?」

「…まだもらってへんねん」

「え?」

「ま、俺のことはええから
早くせーへんと
恵アホやから気づかへんくて
誰かとよろしくすんでー?」

「…仕方ないよ
恵は朱里のこと
なんも思ってないみたいやし
朱里帰るな
話聞いてくれてありがと」


部屋に帰って
ため息を着く
手の中には恵へのチョコ
毎年自分で食べることになる
想いを書いた手紙つけるのに
破いて捨てて
伝えられへんくて
何年経ったやろうか

「アホ…大ッ嫌い」

ガラガラガラッ

「よっ」

「け、恵っ!?」

「なぁ…兄ちゃんに告ったん?」

「え?…あぁそれは」

「兄ちゃんのどこがええん?
みるきーと付き合ってんねんで?
可能性ないんやで?
どこがええん?」

「…恵に関係ないやん」 

「俺のこと嫌いか?」

「…」

「そうやんな
俺みたいなやつ
悪かった
まぁ兄ちゃんのこと頑張っ…」

「アホっ!!勝手に話進めんなっ!」

「イッテェ!!!…何投げて…チョコ?」

「毎年用意してた
けど、渡されへんくて
だからあげれんかった」

「なんで…」

「チョコ開けてや」

「…おぅ」

包みをあけて
蓋を取ると
チョコに大きく書いた
loveの文字

「こ、これって…」

「恵のこと…やで///」

「マジで?俺のこと?
ホンマに?」

「ホンマやアホ」

「…よかった
やっともらえた」

「へ?…うわっ///」

「ずっと待っててんくれるの
今年もらわれへんかったら
諦めよって思っててんで」

「諦めるって…」

「朱里と付き合うこと」

「…なぁちゃんと言ってや
朱里は言うたで?」

「…好きやで?」

「足りひん
好きなんかそこら中の子に…ンッ///」

「…朱里が一番好きやから」