激しい夏が過ぎて
二度目の恋が終わった

(ありがとうございましたー)

買ったばかりのガリガリ君を
開けて
早速食らいつく
冷たさが歯にしみる
そのおかげで心の痛みは気にならない

「あんな男…どうでもええわ
ん?…あれって」

見覚えのある横顔
間違いないアイツや
高校の時
散々私に好きやというたりしてた
小笠原茉由
シャレたシャツ来て
昔は野球部で坊主やったのに
髪が伸びてツンツンになってた
ま、ちょっとイケてるかな

折角やし 
声でもかけてやるか


「まーちゅん」

「ん?…え?りぃちゃん!
うわっ久しぶりやな」

相変わらずの笑顔
高校の時から変わらへん
私と話すのが幸せみたいな顔して

1年の時に同じクラスで
夏休みくらいに告白された
顔も中の上くらい
野球やってそんなにパッとせぇへん
だから好きにもならへんかった
けど2年でまた同じクラス
そしてまた告白された
それでやっと付き合った
付き合ってからまーちゅんは
私に異常なほど優しかった
彼氏っていうよりか
ペットみたいな?
キスもぎこちなくて
仕方ないから私からのリード
まーちゅんは
すごい真っ赤になって
幸せやわって言ってた
そしてしばらく付き合って
卒業と共に別れた

「久しぶりやね」

「りぃちゃん変わらへんなっ」

「うん…」

あれ?まーちゅんってこんなんやったけ
もっとベタベタしてて

「茉由~お待たせっ
あれ?」

まーちゅんの後ろから現れた
可愛い女の子

「おぉみるきー
りぃちゃん一人なん?」

「ま、まっさかぁ
人待ってんねん」

そんな事言うて
遠くを眺める

「そっか
りぃちゃんモテるもんな」

「まーちゅんやって
…彼女やろ」

「え?あぁみるきーはただの友達…」

「茉由の彼女やでーっ
違う?」

「みるきー///」

「行こっ」

「そうやな
りぃちゃん元気そうでよかった」

「う、うん」

「またな」

まーちゅんは
みるきーと呼んでいた子と
腕を組んでさっていった
腕組むくらいの友達ってなんやねんっ
アンタは私にベタぼれやったやろ?
それやのになんなんよ

はぁ…どうかしてる
昔の彼氏に心が動いた
逃した魚は大きいってこのこと?
いらんくなったTシャツを
友達にあげてめっちゃ着こなされた感じ?

てか、なんで私が
まーちゅんなんかに

(りぃちゃん)
(俺、本気やから)
(愛してんでー)
(りぃちゃん…ごめんな?)
(元気そうでよかった)

…まーちゅんは私が何言うても
ゆるしてくれて
私のこと理解してくれて
はぁ…まーちゅんだけは
キープしてたつもりやったのに
どうもこうもなくなったとき
まーちゅんでえっかとか
考えてたのにな…

ピューッ
「寒っ…帰ろ」

やっぱり隣に貴方がいないと
寒いな…