「祭り?」
「そうっ!夏祭りやで
それの手伝いするねん」
「へぇー」
美優紀と一緒に帰るようになった
今日この頃
あれ以来
キスの話になったり
好きとかそんな話にならない
だからアレは過去や
深く考えへんでえぇ
「楽しみやなっ」
「…おぅ///」
…なんて言うても
俺はあれから意識しまくりなわけで
美優紀は可愛いしとにかくモテる
旅館に来たお客さんも
美優紀を見たらすぐに
ナンパするんや
まぁその度に高橋のおじさんが
めっちゃキレてんねんけど
そんなん俺が
結婚の挨拶なんかしたら
殺されるかな…
って…ちゃうちゃう!
何言うてんねんっ
美優紀は友達や
そうやろ…
「彩?体調悪い?」
「え?あぁ、ちゃうで!
元気やって」
「そう?
あ、あれ春くんと美瑠や」
「ホンマや」
「春ちゃんっ!
ジャンプ!」
「無理やって」
「ほら!行こーっ」
「ちょっとぉー///」
「ハハハ、春楽しそうやわ」
「美瑠も楽しそう
仲良くなれたみたいやね」
「そうやな」
「なぁ彩」
「んー?」
「夏祭りはな
みんな盛り上がるねんけど
一番は秋祭り」
「秋にもあるんか」
「うん
秋にはな
ここの地域やと綺麗な星空が見えるねん
それに祈りを込めるねん
んでな
そこで村の若者の男女が
代表で色々言うねん」
「へぇー…」
「私なそれに出るのが
小さい頃からの夢でな」
「ふーん
どうしたら出れるん?」
「出たいって言ったら」
「お、おいっ…
じゃあ簡単に出れ…」
「でもな
その代表二人は
将来を約束した二人やねん」
「将来を?」
「そう
お母さんもお父さんも
優さんも陽菜さんも
みんなしてんで!」
「あー」
「だから、彩出てな」
「はいっ!?」
「キス奪ったやろ」
「いや、そうやけどさ
将来って」
「大丈夫大丈夫
皆が皆
結婚したわけちゃうし
まぁそのときだけでええよ
彩も好きな人おるやろうし
私やって…」
「え?」
「ううん何もないっ
とりあえず帰ろ」
「おぅ」
秋祭りか…
その前に夏祭りやろうけど
まぁ楽しそうやな
「彩」
「あ、愛菜くんどうしたん?」
「菜々見てへん?」
「あぁ菜々さんなら
川の方に」
「はぁ…またか」
「え?」
「いや、ちょっと喧嘩してもうてな
アイツ喧嘩したら
川の方にいくねん」
「なんで?」
「去年の秋祭りに
俺ら代表で話してん
それ思い出したいっていうのと
この町のもんは皆
あの川が好きなんや
あの川はなんでも知ってる
なんでも教えてくれる」
「へぇ」
「じゃあ俺迎えに行ってくるわ
悪いけど店番と
客室の掃除たのんだ」
「ん、わかった」
「さんきゅ」
そっか愛菜くんと菜々さんも
(彩出てな)
っ///
将来…か