首元の赤い痕はキスマークというらしい
それは、恋人が恋人への
独占欲などを表したものだと
ネットに書いてあった
教科書の知識しか知らない
私は…そんなこと分からなかった
独占欲…
私に?アイツが?
訳がわからへん

「勉強しとこ…」

次の日学校には
おさげが出来なかった
赤い痕を見せるのふしだらというか
下品だから
仕方なく髪を下ろす

「朱里おっはー」

「…」

「なんやねん釣れへんなぁ
今日髪おろしてるやんっ
イメチェン?」

お前のせいだ
そう言ってやりたいけど
また何か返されたら面倒や

「…ふぅ、うわっちょっと!」

「だからメガネとりーや
度入ってないのに」

「…なんで」

「わかるわそんなん
朱里のことずっと見てるんやし」

「はぁ?」

「ほら、こっちの方が可愛い
せや、もっと可愛くしたるわ
先生ーっ!
吉田さん体調悪いから
保健室連れていきまーす!」


手を離そうとするけど
離されへん
コイツの手の力は異常や
ありえへん
短期間に2回も授業をサボるなんて

「みるきー」

「んー?あ、恵
おはよーなんか用?」

「みるきーの化粧用具もろもろ
貸してー!」

「え?ええけどどうしたん?」

「彼女の化粧したろうと」

「彼女?できたん!?」

「おぅ」

「ま、まて私は彼女になった覚えない」

「ん?この子
あれ?この子って成績ええ子やんな」

「そっ」

渡辺美優紀は私の顔をのぞき込む

「ホンマや!綺麗な顔してる
…唇もいい感じ」

「あの…一体…ンッ!?
ハァッ…何するんですかっ!///」

「だってキスしたくなる唇やってんもーん…イテテテッ」

「アホ、お前誰にでもキスするもんちゃう」

「なに彩
私の唇をそんなに自分のものに
していたい?」

「当たり前やろ
どアホ尻軽」

「さいてー」

「まぁまぁ喧嘩しんとって
それとみるきー
朱里は俺のやから!ちゅーは禁止」

「ちぇっ…」

「とりあえず借りとくな」

「ほーい」



「よし、そこ座って」

「何すんの…ちょ、ちょっと」

「俺がホンマの朱里を
見せたるわ」

「はぁー?」

上西は私の髪の毛にアイロンを当てて
そのあとメイクを始めた
男の癖に妙に手馴れてる
まさか…こいつ女装の趣味が?
まぁ綺麗な顔してるし
似合わないことは…

「勝手な想像しない
俺、夢がメイクアップアーティストやからだからできんの
…ほい、できた
見てみ」

「…ッ!!!
これが…私?」

目の前に見えたのは
コンビニの雑誌とかで見る
モデルさんみたいやった

「あとは制服も…」

「へ?あっ!ちょっバカっ///」

「ん…これで完璧」

制服のボタンは2個目まで空いて
スカートも短くなった
首には何故かネックレス

「それ俺とお揃い」

そう言って
首元を見せてくる

「い、いらないっ」

「外したら…襲う」

「ッ!!!」

「フフフッ
でもやっぱり可愛いやん
これがホンマの朱里
化粧したから可愛いとかちゃうねん
無理にダサくして
中に入る必要ないねん
もっと自分らしくおればええ」

「…///」

「よし…今から学校抜け出そ」

「え?ちょっ!!!」