(アップしとけよ!!!)
今日は大事なバスケの試合
これに勝てばインターハイも夢ちゃう
絶対勝ったるねん
でも緊張してまうわ
こんなんでどうするねん
「彩っ」
「ん?」
「落ち着け」
「分かってるわ…」
「手震えてんで?」
「ハハハッ…」
「みるきーに言ってないん?
大会やって」
「言ってへんわ」
「カッコイイところ見せれたのになぁ」
「…カッコイイとこか」
「やっべ!
もう始まるで行こ!」
「おぅ!」
バンバンッ
シュッ!!!
「やばいなぁ…点が縮まらへん」
「な、なぁ!彩!」
「どうした」
「あれ!」
「ん?…あ」
客席の端
サングラスにマスクの
明らかに怪しい女性二人組
…小さい方をよく見る
するとサングラスを下げて
ウインクされた
「美優紀ちゃん…?」
「やっぱりな
横朱里やもんな」
「…」
「おい、彩?」
…来てくれたん?
俺のために?
今日久しぶりのオフやって
言うてたやん…
「彩!」
「お、おっ」
「気合入れてくで」
「当たり前やっ!
叩き潰したんねん」
試合が進み
残り30秒
そして1ゴール差で負けてる
入れへんと俺が
残り20秒、10秒と減っていく
「彩っ!」
「おっけ!!!」
数回ボールをついて
そのままシュート
「うわっ!!」
ボールは綺麗な弧を描いて
そして…
シュッ!!!
入った…けど
ドンッ!!バキッ…
「イテェッ!!!」
「おい!彩!大丈夫か!?」
「捻挫やね
しばらく安静に…」
「はい…」
カッコ悪…
せっかくシュート決めて
客席まで行ったろうかと
思ったのに…
ガラガラ
「上西ー?俺さ捻挫らしくて…」
バチンッ!!
「イッテェ!!!なにすっ…美優紀ちゃん?」
「アホなに怪我してんねん」
「カッコ悪いやんな
ごめんせっかく来てくれたのに…」
「アホ…カッコよかった」
「へ…?」
「高校の時から
NMBやったから
部活の試合とか見に行ったことなかってん
でも…よかった」
「美優紀ちゃん」
「足大丈夫?痛くない?」
「ちょっと痛いかな」
「もぉ…」
美優紀ちゃんは
俺の足を優しくさする
「ホンマに心配したんやから」
「心配してくれたん?」
「ニヤニヤするなぁ…」
「いひゃいいひゃいっ…」
「当たり前やろ…
好きな人が目の前で
怪我するのなんか嫌やわ…」
「…美優紀ちゃん」
「…ダメ
誰かに見られちゃう」
キスしたくて顔を近づけたら
そう言われた
俺は後ろ手でカーテンをしめる
「これなら見えへんで?」
「彩くん必死…」
「いや?」
「ううん…ええよ」
美優紀ちゃんが目をつぶったのを
確認して
唇を合わせる
「…彩くん」
「美優紀ちゃん」
そういいながら
キスを何度も繰り返す
いつの間に足の痛みなんか
なくなったわ