も、もう一回?
待てよ…
そんなん…

「レモンの味するはずやのに」

「そんな味せぇへんって」

「はじめてちゃうの?」

「俺?…まぁちゃうけど」

「そっかぁ…私だけか」

「初めてなん?」

「うん」

「うわぁ…ホンマにごめん
俺大切なの奪った…」

「奪われたん?
じゃあ返して」

「いや…返すってどうしようも」

「私なチューは
結婚する人としかせぇへん予定
やってんけどな」

「け、結婚!?」

「彩が私の旦那さん?」

「いや、そう言われましても…」

「んー…どうしよ」

「えっと…」

「なぁ私のこと好き?」

「分からへん…会ったばっかりやん」

「私も分からへん」

「いや、ほんまにごめん」

「ううん…」

「あ、怪我ない?大丈夫?」

「うん大丈夫」

「よかった…」

「なぁ彩」

「ん?」

「もう一回せーへんの?」

「へっ!?」

いや、俺ええ感じに話そらしたくない?
てか美優紀は俺とキスしたいん?
え?…俺どうするべき?お?
いや、俺…あれ?
何か頭が…




「…ちゃん…いちゃん…お兄ちゃんっ!」

「はっ!…ハァハァ
あれ?俺なんで…」

「もうびっくりしたで
さっき美優紀さんが
お兄ちゃんおんぶして
運んでくれてんから」

「え!?俺を!?」

「うん、何か酒樽よりは軽かったって」

「おぉ…なんで倒れたとか言うてた?」

「何か、チューがなんちゃらって」

「あーあーあー!大丈夫っ!
うん!おっけ」

「変なの…」

「ハハハッ…ハァ」

「じゃあ僕部屋に戻ってるな?」

「おぉさんきゅっ」

危なかった…
てか不思議な子やな
謎が多いって言うか
何と言うか…

「よー彩大丈夫かぁ?」

「愛菜くん」

「早速みるきーに振り回されたか」

「まぁある意味?」

「みるきーはすごい素直って言うか
疑うこと知らへんし
危なっかしいねんなぁ
この前もうちの客に連れていかれそう
なっててな
理由聞いたらアメくれるって言われて
やって、今時小学生でもわかるのにな
悪い子ちゃうし仲良くしたってや」

「それはもちろん…」

「みるきーも恋愛とかしたら
落ち着いてくれると思うんやけど
なんせ王子様が来てくれるはず思考やから」

「あ、あの
じゃあ美優紀は彼氏とかおらへん?」

「おらんで
あの可愛さやからめっちゃ
告白されるんやけど
みるきー全部断るねん」

「そうなんや」

「惚れたんか?」

「ちゃ、ちゃうわっ!」

「ふーん
でもみるきーは好意持ってるみたいやで
美優紀って呼んでるんやろ?
みるきーあだ名しか許さへんのに」

「それは…」

「ええんちゃう?
まぁみるきー不思議やけど
ホンマにええ子やで」

「…だからちゃうって///」

「まぁ頑張れ少年」