「イライラする…フフフッ」

((ビクッ!!))

「なぁーなぁーアンタら
じゃぶじゃぶしたろっか?」

(や、やめてくださいっ)
(勘弁してください…)

「聞こえへんで?」

腕を振りかぶったとき
掴まれた

「やめろ
八つ当たりすんな」

「ッチ…触らんとって
ただの冗談つれへんなぁ」

バンッ!!

「ッチ、暴れたい
血みたい…」

でもまた喧嘩したら
アントニオがうるさい
アントニオは考えすぎなんや
マジ女やって今突っ込めば勝てる
それやのに待って待って
そんなにソルトが怖い?
アントニオが負けたくらいやし
強いのは分かるけど
アントニオはソルトしか見てへん

「ムカつく
どこがええん?
無表情やし
全然喋らへん
私の方が…
フッアホらし
アントニオは昔から鈍感や
他のことは鋭いのに…」

タバコを吹かして
遠くをみる
マジ女はあそこ…
じゃぶじゃぶしたい
激尾古の強さと私の強さ
思い知らしたんねん…
ソルトを倒せたら
アントニオはきっと
もっと…私を頼ってくれる

「こびーここおったんか」

「…なんか用」

「いや、もうすぐテストやで」

「だからなに」

「勉強しろよ」

アントニオは他のヤンキーと違う
どちらかと言えば優等生や
ヤンキー以外に怖い顔はせーへん
勉強やってちゃんとする
たまに舐められてケンカを吹っかけられ
そうになったら
オーラを出す
コイツのオーラは本物や
見たやつを皆倒すくらい
私もその一人やった
アントニオを舐めてかかって
ボコボコにされて
オーラを感じた
違うって…
そのときコイツは
無言で手を出して言った
私を支えろと

「ほっといて」

「は?」

「監視せんくても
私は喧嘩しにいったりせぇへん
まぁ時間の問題やけど」

「そうか
だけど私が行けというまで
行くな
行ったらわかってるよな?」

「…命令しんとって
しばられるのは嫌いやねん」

「勝手に行かれたら
守られへん」

「え…?」

「アンタを信じてへんわけちゃう
でも、ソルトは本物や
舐めたらアカンねん」

「…」

「お前は私のもんや」

「残念
私は皆のもん」

「…私のや」

「あ、そっ
どーでもええけど
束縛する人は嫌われんで
アントニオはソルト倒したら
束縛して…」

「お前やっぱり勘違いしてる
私がソルト言うのは
けじめや
確かに私はソルトにある意味惚れた
それは強さにや
痺れたんやコイツを倒したい
欲にかられた
けど私はアンタに本気で惚れてんねん」

「アンタなそういうのは
もう少し照れたりとか
しーひん?
そんな真顔で言われても
なんも思わへんねんけど」

「当たり前のことを
改めて言わすこびーに腹たっただけや」

「当たり前って初めて言われたし」

「気づけ」

「無理」

「まぁどーでもええけど
アンタは私のやから
勝手に動いたら
ボコる」

「彼女になんてこと言うんよ」

「私に逆らうやつは誰でも
許さへんわ」

「なにそれ」

「でも、ちゃんと従ってたら
可愛がったるで?」

「は?可愛がるって」

「例えば…」

ドンッ!!

突然アントニオが
私を壁に追い詰めて
壁ドンしてきた
そして顎を掴まれて
唇を強引に合わせる

「ンーッンッーンッ!!」

息をしたくて口を開けると
舌が入ってくる
アントニオは背中に手を回して
距離を詰める
私は息が苦しくなって
アントニオを叩いた

「…なんやお前
慣れてそうやのに
ウブやな」

「ハァハァハァ///アホか」

「その顔萌えるわ」

「お前っ…」

「睨まれても怖くないし」

「…ッチ」

「…大丈夫や」

「あ?」

「…これで分かったやろ?
アンタが私のものであるように
私は



こびーのモノや」