中編ぴゃーーーーっ!








(いくでー!)
(それでなぁー)
(待てこらぁー!)

休み時間は騒がしい
そんなに騒いで何になる
そんな馬鹿みたいに騒ぐ暇があるなら
本を読めばいい
有名な哲学者ソクラテスはいった

本をよく読むことで
自分を成長させていきなさい。
本は著者がとても苦労して
身に付けたことを、
たやすく手に入れさせてくれるのだ。

…と
だから私は本を読む
私の名前は吉田朱里
誰よりも冷めてる高校生
無駄に騒いでも
将来いいことなんてない
私は成功した勝者になるんだ
結婚?そんなのいらない
私は大きな企業を建てて
たくさんの金を動かす
そして…自分を産んだアホどもを
見返すんや

自分の父と母は
私を間違って産んだ
気づかなかったんだ
私がお腹にいることに
仕方なく産んで
だから愛なんかなかった
いつもご飯はくれずに
私は冷蔵庫を漁ってた
お互い知らない女知らない男を連れ込み
喧嘩をよくしてた
そして私が7歳の時に
二人揃ってどこかへ行った

私は家で二人を待ち続け
けど帰ってこない
そして児童相談所の職員が
家に来て
死にかけてる私を連れていった
それから施設暮らしや

年を重ねるにつれ考えた
私はこれでいいのか
私は思った
アイツらを見返す
アイツらの手に届かない
そういう人になる
だから私は必死で勉強してるんや



「…ここの公式難しいなぁ」 

(吉田さん)

「なんですか?」

(悪いんだけど
上西くん探してきてもらえる?)

「嫌です」

(そんなこと言わないで?
ほら、クラス委員だしお願いっ)

「あの人のとりまきに
頼めばいいじゃないですか」

(んーそれだと上手く言われて
サボっちゃうのよーっ
お願いっ!)

「ッチ…」


隣の席の上西恵は
やたらとモテる
その理由は顔もあるらしいが
生徒会長の山本彩先輩の従兄弟であること
その彼女の渡辺さんと
仲がいいことが理由
くだらない
自分の力で人を惹き付けれないのか


「上西くん」

大抵コイツは
屋上で寝ている
今だってよだれ垂らして爆睡
このままほっていきたいけど
でも仕方ない頼まれたのだから
教室に連れていかなくては

「上西くん!」

「んぁ?おぉー朱里ちゃんやーん」

「気安く呼ぶな
教室行くよ」

「えーまだええやんか」

「授業うけないとダメ
私受けたいから」

「別に受けなくてもなぁー」

何より腹が立つのは
どれだけ頑張っても
コイツの方が
頭がいいこと
私が必死でやっていても
こいつは眠ってるだけでできるんだ
世の中の不公平さには
毎度ながら飽き飽きする

「ええやん朱里ちゃんも
一緒に寝よっ
ほーらっ」

「遠慮する
そして触るな」

「ほらっ」

「キャッ!!!」

急に手を引かれて
バランスを崩した

「キャッ!!!って…
可愛いところあるやん」

「ふざけんな///
…こ、こら!返せっ!」

「メガネ外した方がカワイイで?」

「うっさい!」

「あーあもったいない
絶対朱里ちゃん可愛いのに」

「っ////
もぉいいっ!勝手にしろっ!」

バタンッ!!!

「ハァハァハァ///ふぅ
やっぱり私は
あいつが嫌いや」