数秒して
唇が離れた
美優紀を見つめると
潤んだ目で俺を見つめ返す
話さなくても分る
二人とも同じ気持ちや
…まだ足りひんって
今度は私が美優紀を少しだきよせる
あれ?こんなに可愛かったっけ
自分で可愛いとか言う意味わかったかも
しれへんな…
「彩ぁ…」
「ん?」
「早く…///」
いつもみたいに余裕の顔ちゃうくて
恥ずかしそうにモゴモゴいうのが可愛い
「…目閉じて」
「うん…」
顔を近づけ口が触れる
甘い香りが鼻を通って
柔らかい体の感触にドキドキする
もう少し味わいたいとか
思ったとき
ガチャッ
「みるきーっ
トランプを…っ////」
「山田っ!?」
「菜々ちゃんっ!」
「し、しっつれいしましたぁぁぁー!」
バタンッ!!
「プッ…菜々ちゃん」
「アイツ…」
「でも驚いたなぁー」
「ん?」
「彩私のこと好きやったんやぁ」
「はぁ!?」
「だって彩もキスしてきたやろ?」
「…それはその」
「今だって目線唇やで?」
「ブッ!!」
「もぉー汚いっ」
「あ、アホっ勘違いすんな
私はあんたのこと嫌…」
「嫌いなんて言わんとってや…
嘘でも、彩に言われたくない」
「…」
「なぁ彩
ホンマの気持ち教えて?」
「…好きかどうかよく分からへん
けど友達以上に見てるのは確かや」
「そっか…」
「美優紀、私は…」
「ネタ合わせしよ」
「え?」
「わたし達はまだ早かったんや」
「違う美優紀…私は」
「気にしんでええ
友達以上に見てるって言われて
嬉しいから
ちょっと急ぎすぎたんやっ」
「…」
「私、待ってるから
彩が私のこと好きって言ってくれるまで」
「美優紀…」
「ほら、ネタ合わせしよ
私優勝したいねんっ」
「そんなん私やって」
「うんっ」
「失礼します
小林先生いらっしゃいますか?」
「んぁ?おぉ山本やん
どうしたんや?」
「渡辺のことで」
「…ふぅ」
小林先生はバドミントン部の顧問
「美優紀をバドミントンに
誘うのはやめてください」
「ハハハッ怖いなぁ
そんなにアイツがお笑いに必要か?
ずっとバドミントンだけ
やってきた素人やで?」
「美優紀は私の自慢や」
「…そうか
まぁ無理に誘うのはやめとくわ
でもなもったいないで?
渡辺はもっと輝けるだから…」
「分かってます
だから待ってください」
「え…?」
「JK1で優勝したら
美優紀をバドミントン部に入れます」
「ちょっ、何言うてんねん
今、自慢やって」
「私はお笑いしてる美優紀も
バドミントンしてる美優紀も自慢だから
アイツがちゃんと輝けるとこで
輝かしたい
それが相方の役目やと思うから
だから…待っててください
絶対優勝します
失礼します…」
「ほんまに失礼なやつやな
…でもな
舞台でボケてる渡辺も
だいぶ輝いてるで…」