「彩が告白してくれてなぁ?
まぁ彩らしかってんけど」

「そうなんやぁ
よかったなみるきーっ」

「うんっ!」

やっぱりこの子は可愛い
小さい頃から知ってた
こんなにおっきくなって
つまり私が年取ったんかな

「彩のこと支えてあげるんやで?」

「うんっ」

「…」

やっぱり皆彩やんな…

「りぃちゃん」

「ん?」

「まーちゅんな…」

「もうなんとも思ってへんで
そんな顔しんとってや
それにもう会わへんと思うし
まー…小笠原先生は
外科で私は小児科やから
連携あっても書類だけやし
だから気にしんとって」

「…」

「あのときは
私も若かったからさ
今は大人になって考え方も変わってんで?」

「でも、りぃちゃん
辛そうやで?」

「え…?」

「昔みたいに笑ってくれへん…」

「…それが大人になるってこと
それになみるきー…」

(近藤さーん!)

「はーい!
ごめんな?
また来てな?」



「じゃあこれで…ええ
それで大丈夫、じゃあよろしく」

仕事は婦長の次の位になった
机の鍵のある引き出し
開けると
ダイヤの指輪…じゃなくて
タイヤの指輪
まーちゅんがくれた
私がダイヤの指輪ほしいっていうてたの
どう聞き間違えたんか
タイヤの指輪買ってきた
どんなときでも
私を笑わそうって考えて
だからあなたといるときは
私は泣くことがなかった
…あの日以外

(近藤さん!205号室の
隆くん手術嫌やって暴れてて!)

「え…?」

部屋に行くと
隆くんが泣きながら暴れていた

「隆くんどうしたん!」

(僕の手術は成功せぇへん!
なんのためにそんなんするんよ!)

「隆くんは助かる!
だから手術するんや!
諦めたらアカンで!」

「じゃあ
里奈先生が!手術うけろよ!
わかんないよ!俺の気持ち!」

「隆くん…そんなん言わんとってや
隆くんずっと頑張ってきたやん
だから…な?」

そう近づいたとき
隆くんに思いっきり押された
倒れるっ!…そう思ったとき
受け止めたられた
誰かと思って
見上げたら…貴方やった

「大丈夫…?
ふぅ…隆くん」

「小笠原先生…?」

バチンッ!!

(先生!何してるんですか!)
(患者さんですよ!)

「関係あるか…
俺はコイツが間違ってるから怒ってる
隆くん確かに手術は怖いな
難しいなんか聞かされて
けどな病気になる子はな
神様に選ばれてん
君なら耐えれる勝てるって
俺たちは無理やねん弱くて
だから、隆くんは強いんやろ?
今まで耐えれたんや、大丈夫」

「でも…」

「辛いなら辛いって言ってええ
でもな?それを当たるなんて最低や
弱い奴がすることや
君がすることちゃう
大丈夫…俺が助けるから
…よし、近藤さんに言うことあるな」

「…ごめんなさい」

「…ええ子や
ごめん、後は頼んだわ」

まーちゅんは去っていった
昔からそうや
いつもは抱きついてきたり
お調子者やのに
急にカッコよくなる
今やって…ほっててくれたらええのに
それやのに構うから…
だから




貴方を忘れられへんやん…