SEKAI NO OWARIの
MAGIC という曲で書いてみました
ちゅんりぃがピッタリかと…





僕はね君のこと
初めて見たとき
この世界に産まれてきた意味を
知ったんや…

「りぃちゃんおはよ」

「ん」

「りぃちゃん今日の宿題っ!
写してええで?」

「ありがと」

「いいえーっ」

無表情で
僕の宿題を写す
無表情でも綺麗で可愛くて
君を見る度胸がときめくんや
その度に君は冷ややかな目で
僕を見る

僕は君に出会うまで
世の中に希望がなくて
自分に価値がないと思ってた
大好きなサッカーも
レギュラーから降ろされ
両親も離婚した
そんな時に出会ったのがりぃちゃんやった

雨の中歩く僕に
傘を渡した
自分は濡れたい気分やと
そのまま濡れて帰っていった
そのときに俺は君に恋したんや

それから少しして
告白した
自分の気持ちを精一杯

「僕、りぃちゃんのことが
好きなんや!」

「…」

「え、ちょっと!」

僕がこんなに頑張って言った言葉
君は何にもないふりして
通り過ぎてったね

「何やねん
近藤最低やろ
まーちゅんあんな奴やめとけよ」

「ええねん彩
僕知ってるからさ
りぃちゃんの最悪な性格も
それを知って好きやねん」

「まーちゅんなら他にもええ子
おるって、なんで…」

「たまに悲しそうに笑うねん
その顔がたまらなく好きなんや」

「まーちゅん…」

「りぃちゃんのとこ
行ってくるから」





「りぃちゃん…」

「っ…」

「一人にならんとってや」

「ほっといて
大丈夫やから」

「僕、りぃちゃんのためなら
なんでもするで
だから一人で生きて行けるみたいな…」

「知ってるやろ私のこと」

「…」

「だからほってて」

そしてまた悲しそうに笑った



季節が巡り4回目の冬が来て
僕はまだ君にまとわりついてたんや
大学も一緒にして
行きも帰りも一緒にいた
それでもりぃちゃんは無表情やった
その顔を見る度もっと近くにいたくなった
だからついにいった

「僕と一緒になってくれませんか?」

「…」

「りぃちゃん…?」

「私、まーちゅんみたいな
太陽みたいにキラキラした人見ると
吐き気がする」

そんなん言うても
わかるで
ずっと一緒におったから

「好きや…りぃちゃん」

「…なんで私なんよ
意味ないで?
性格悪いしどうせ私は…」

「それでも、りぃちゃんがええから」

そういうと
りぃちゃんは少し笑って
涙を流した





「オギャーッオギャーッ」

「りぃちゃん、やった!やったで!
ありがとう!ほら…可愛いやろ!」

「…うん、そうやね」

「りぃちゃん…」

僕らのあいだに命が宿ったとき
君はなんとも言えない顔をして
笑っていたな
嬉しいのか悲しいのか

「りぃちゃん
ありがとうな生んでくれて
これから僕たちで幸せになろ
りぃちゃん愛してる…」

さっきまで笑ってたりぃちゃんの顔には
白い布がかかってた
そのあとりぃちゃんの
お母さんが来て
泣きながらありがとうって
りぃちゃんはずっと病気で
長く生きられへんことわかってた
だからりぃちゃんは
ずっと人と関わるのを避けた
でも俺は嫌やってん
りぃちゃんには生きてよかったって
思ってほしかったから
赤ちゃんが生まれたとき
りぃちゃんはこう思ったんやろ?
いずれは全て失うのにどうして大切な
物が増えていくんやって

「ギャッーギャッー」

「よーしよし
ほら、星が綺麗やろ?」

神様、僕は何か悪いことしましたか?
頑張って生きてきたのに
本当に大切なものを奪うなんて

「キャッキャッ」

「よしよしっ」

りぃちゃん
ありがとうやさよならなんて
言いたくなかったでも
言わへんとな
こんな可愛い子生んでくれてんもん

僕は知ってる
りぃちゃんを失っても
大切なものを失っても
人生は素晴らしいと
生まれてきてよかったと
僕は本当にそう思う

「りぃちゃん愛してるで」

君のことや
僕が頑張っていったこの言葉も
聞いてないんやろ?