「彩ただいまっ!」

「ん」 

「おかえりハニーっはないん?」

「あるわけないやろ」

「ぶぅ…」

「拗ねてもあかん」

「ちぇっ
あ、彩のプリントもらってきた」

「わざわざええのに」

「ちゃんと授業受けへんと
単位もらわれへんやろ」

「別に俺は…」

「卒業してや?
さすがに高校は卒業してくれへんと
私の旦那さん試験不合格やで?」

「旦那さんって俺は…」

「彩が卒業したら私にプロポーズして
結婚するねん
ちょっとしたら子供作って
三人はほしいなぁー
それでおっきくなって自立して
そしたら二人で
旅行に行くねん
…楽しみやなっ」

「…」

美優紀は俺が死ぬと信じひん
けど事実俺は死ぬんや
大人になるまで生きられへん
お前の夢を叶えてやられへんねん

「彩…」

「ん?」

「大丈夫」

「…ん」



「彩ぁ体調はどうやー?」

「ええで」

「そうか…それにしては
浮かない顔やな」

「あぁ…」

「彼女の事でしょうかー?」

「…」

「彩、俺が何でアメリカ行ったか
言うたやんな」

「おぅ」

「大丈夫…怖がるな
お前は夢…違うな
計画立ててええねん
みるきーとの
好きなだけ立てたらええねん
楽しい思いいっぱいしたらええ
お前は何年でも生きれるようになる」

「…」

「フフフッ…あとでな」

美優紀との計画…か

「まーちゅん!」

「んー?」

「俺はいつ退院できる!?
早くせぇへんと
美優紀が見たいって言うてる
映画終わるんやけどっ」

「フッ…今日の検査クリアしたら
退院認めたる 」

「おぅ!」




「まーちゅん」

「お、みるきー彩なら屋上…」

「私決めてん」

「え?」

「彩に死ぬなんて思わせへん
彩のこと幸せにする
彩の前で泣かへん!」

「どうしたん?急に」

「彩のこと大切やって
改めて気づいてん」

「そっか…
ええと思うでその計画」

「だからまーちゅん頼んだで?」

「おぅ任せろ」

「りぃちゃんほっていってまで
行ったんやからさ」

「お前っまだ覚えてたんか///」

りぃちゃんはまーちゅんの
片想い相手の看護師さん
片想いっていうのは実は違うくて
りぃちゃんはまーちゅんのことが好き
アメリカに行く時
りぃちゃんはまーちゅんに
行かんとってって言うたのに
まーちゅんは行ってしまった
せっかく帰ってきたのに
まーちゅんはりぃちゃんに話しかけれん
りぃちゃんも
旅立つまーちゅんに暴言吐いて
その後悔で避けてしまってる
そんな状態
仕方ない…彩と協力して
二人を引っ付けよーっと


(小笠原先生このカルテ)

「あぁこれは…あ」

りぃちゃんや…
やっぱり可愛いな
全然変わってへんねん

(まーちゅんのアホ!
私のこと好きなくせに!
大ッ嫌い!
アメリカでもどこへでも行けっ!)

…君の泣き顔今でも思い出す度
胸が痛い…