「彩、公演行かへん?」

「公演?」

「そ、難波の劇場でな
やってるねん
みるきーならBIIやな」

「ふーんそっか
あれ?劇場ってグランド花月の前?」

「そーそー」

「行ってみたいなぁ」

「応募してみ?」

「そうやな
あ、やべっバイトやった
じゃあな!」


公演か
確かに行ってみたいな

「いらっしゃいま…あ」

「…これお願いします」

「はい、あ…」

「…」

「NMB好きなんや
推しメン誰ですか?」

「えっと…みるきーかな?」

「俺もっ」

「みるきーのどこが好きなんですか?」

「え?んー最初はただ
可愛いなぁくらいやってんけど
握手会行ったり色々調べたり
投稿見たりしてるうちに
どんどん惹かれていって
隠れて努力してるところとか
みんなのためにがんばるとことか
でもやっぱり笑顔が好きなんです」

「…笑顔」

「みるきーの笑顔見るだけで
頑張ろって
みるきーのためにって色々
部活とか頑張れるんです」

「…あぁまた俺
ほんまごめんなさい」

「いや…私は」

「あれ?なんか耳赤いですけど…?」

「さ、寒いからですよ」

「ハハハそっか
あーそうや
これ、あげますよ」

「え?」

「さっき店長から
差し入れでもらった
ホットミルクティー」

「いや、そんなん…」

「話聞いてくれたし
それに俺コーヒーのほうが好きやから
これ、であったまってください」

「ありがとう…」

「いいえ
あ、いらっしゃいませー」

「じゃあ私は
これで」

「はい、また来てくださいねー」



「うぅさみっ」

(山本くんこれ、さっき
渡してくださいって)

「え?コーヒー?」

(何かメガネにマスクの
ちょっと怪しめの女の人やったけど)

「あぁあの人や…」

(大丈夫か?)

「いや、ええ人ですよ
現にコーヒーくれたし」

(いや、ストーカーとかちゃうか?
山本くんモテるんやし)

「え?ストーカー
何言ってるんですか
悪い人いないんですよNMB好きには」

(えむえむびー?)

「NMB
また調べといてください
じゃお疲れ様です」


きーんにーくをさわらーせーてーよー♪

んーこの歌やっぱりええなぁ
みるきー可愛いし
公演行きたいなぁ
間近で見れるんやもんなぁ
あの笑顔を間近で…か
はぁ…ホンマに俺恋してるみたいやん
けどえっかなぁそれでも
まぁ叶うことのない恋っていうやつ?

(みるきーのどこが好きなんですか)

やっぱり笑顔かな
んーなんなんやろ?
全部?
いざ言われると難しいもんや
なんて何彼氏みたいなこと
言うてんねん
もう寝よっと
明日も早いし