「私悪くないやん!!!」

「なに開き直ってんねん!」

「嫌い!彩ちゃんなんか嫌いっ!」

「…っ、美優紀」

「大っきらいっ!!」

バンッ!!!

彩ちゃんの家を飛び出して
向かった先は

「入り?」

菜々ちゃんの家

「どうしたん?」

「…彩ちゃんと
喧嘩したっ…」

「初めて?」

「はじ…めて」

「そっか…なんでなん?」

「実は…」



(バイト?)
(うん!)
(なんでなん?欲しいもんあるん?)
(まぁそうかなぁ)
(それなら私が買ってあげるで)
(ううん自分で買うから)
(なんでなんよ無理して働く必要ない)
(無理してない働いてみたいねん)
(いや、けど美優紀にはまだ早い)

彩ちゃんの口癖は
美優紀にはまだ早い
美優紀は子供やから
彩ちゃんはいつまで子供扱いするんやろ

(大丈夫やもん
私やってもう高校生やで?)
(そうやけど働くってそんな
簡単なことちゃうんやで?)
(わかってるもん!)
(今みたいに怒って言い返したら
アカンねん我慢せんとあかんし
ストレスも貯まるで?)
(…)
(ほら、な?美優紀には無理や
欲しいもの一緒に買いに行こ?
どこに…)
(いつまで子供扱い?)
(え?)
(私やって大人やで!
働けるもん!)
(分かってるわかってるけど
心配やねん)
(触らんとって!)
(美優紀…)

最近不安やった
彩ちゃんは私を女として見てるのかって
それが限界まで来た

(彩ちゃんは分かってない!)
(なにが…)
(私はずっと彩ちゃんの中でおるわけちゃう!外にだって飛びたい!)
(どういうことやねんそれ…)
(自由になりたい!)
(なんやねん、私とおったら
苦しいん?)

違う…ダメ
言ったらダメ

(そうやで…)
(美優紀…言ってええことと
悪いことあるねん…)
(私悪くないやろ!!!)
(なに開き直ってんねん!)




今に至る…

「ふーん
それは言ったらアカンかったな」

「うんっ…わかってるねん…
ホンマはな…?
彩ちゃんに子供じゃないって
見せつけたかってん…
安心さしたかってん」

「そうやなそうやな
でも何でバイト?
買いたいものなんやったん?」

「彩ちゃんへ…プレゼント
いつももらってばかりやから
あげたかってん…」

「結局彩のためやったんやね」

「うん…」

「彩と話したら?
謝ったらええんちゃう?」

「無理やって
私彩ちゃん傷つけた
大っきらいっ!!って言った」

「美優紀ちゃん…」

「お願い菜々ちゃん!
今晩泊めて!」

「…ええよ
けど今日だけやで?」

「ありがとう菜々ちゃん!」