前回までのあらすじ
敦子と南の結婚に対し
敦子の娘美優紀
南の娘彩は一緒に暮らすようになる
南と彩は血が繋がっておらず
彩には複雑な過去があり
なかなか心が開けない
しかし美優紀は彩の不器用な優しさに
心を惹かれ彩に告白する
彩も美優紀のことを信じ始め
美優紀と付き合い始める
彩は実の母と向き合うことを決意し
母に本当の気持ちを告げ
美優紀の元に帰る途中に事故に
あいそうになったが美優紀が
代わりにトラックに撥ねられた
大手術が終わり目を覚ました美優紀
…記憶を失っていた




「な…に
言ってんねん
冗談キツイで美優紀…」

「ホンマに誰なん?」

「美優紀先生連れてきたで」

「ママ助けて!!
変な人がおる?」

「変な人?
…美優紀?アンタ彩ちゃんのこと
忘れたん?」

「彩ちゃん…?
誰…?」

グサッ…
胸をえぐるような痛み
狂い出す呼吸
嘘や嘘や嘘や…
美優紀は私を忘れたんか…?
美優紀の目を見たら
私に恐怖を抱いていた…
美優紀…

「すいません…失礼します」

「彩ちゃんっ…」



「ッグッグ…美優紀なんでや
なんで忘れたんや
…ッグッグ」

「彩ちゃん」

「敦子さん…」

「先生に見てもらったらね
彩ちゃんたちに出会う前のことまで
覚えてるみたい」

「そうですか…」

「彩ちゃん…」

「何でやろ
ずっと目を開けてほしい
起きてほしいって思ったのに
今は起きないでほしかったなんて
最低なこと思ってた…
最低や私…私のせいで怪我したのに」

「私もおんなじこと思っちゃった」

「え…?」

「彩ちゃんに出会う前ってことは
美優紀の笑顔は作り笑いだもん
ホンマの笑顔見られへんから」

「…」

「ねぇ彩ちゃん
美優紀のことがホンマに好きなら
向き合ってくれない?
記憶を失った美優紀を
もう一度愛してほしい…」

「…」

「彩ちゃんっ」

「…少し考えさせてください」

「…そうやね
ごめんね
私、美優紀のところ
戻るわ」

「…」

美優紀…ホンマに忘れたんか?
私との日々を全部忘れたんか?
どうしたら思い出してくれる?
私はアンタに何ができる?
けどな…私思ってん
美優紀は私とであって
普通の恋愛ができひん
堂々とデートすることも
結婚することも
子供作ることやって…全部
知ってるねん美優紀が子供好きなこと
自分の子供がほしいことやって
だから…辛かった
それをしてやれへん自分
もし、このまま私と美優紀が
会わへんかったら
美優紀は違う人を好きになれる
普通の恋愛ができる
美優紀のおかげで私は前に進めた
だから今度は…
私が美優紀のために動く
私ができることは1つ






アンタに会わへんことや