「ほら、彩ちゃんしっかり立って…」

「無理ーっヘヘヘッ」

「もぉー…よいしょっ」

「うー…」

「はぁ、困った酔っぱらいや」

とりあえずこのままやったら
アカンから
服を部屋着に変えて
メイクを落とす
すると幼い彩ちゃんが
姿を表した

「可愛いなぁ」

「美優…紀」

「疲れてたんやな…
毎日お疲れ様彩ちゃん…」

「ん、んー?
あれ?ここどこ?」

「お家
少し酔い覚めた?」

「おぅ…ごめんな
ちょっ、水ちょうだい」

「はいどうぞ」

「ありがとう…ぷはぁ
はぁ、これ頭いたなるやつなぁ」

「大丈夫?」

「大丈夫大丈夫
明日休みやし」

「…」

「そんな顔せんとってや
大丈夫やから、な?」

「彩ちゃん疲れてるで?
ホンマに大丈夫?」

「大丈夫大丈夫…」

「抱きついていい?」

「おいで?」

彩ちゃんの顔は
タバコとお酒の匂いが混じって
大人の匂いやった
体も火照ってて
赤くなっていた

「お酒臭い」

「ごめんな
飲まへんとアカンかってん」

「ええよ
仕方ないもん
彩ちゃんチーフさんやもん」

「ハハッ理解ある彼女や」

彩ちゃんは私を抱きしめる力を
強めた

「美優紀ええ匂いやなぁ」

「そう?」

「…そうやで」

「自分じゃよく分からへん」

「私だけ知ってる匂いや」

「フフフッ彩ちゃん
独占欲?」

「せやでぇ…美優紀は
私のなんやからな」

「彩ちゃんは誰の?」

「美優紀のものぉ…」

なんか語尾が伸びてて
いつもサバサバしてる彩ちゃんとは
かけ離れてて
なんか子供みたいで可愛い

「よくできました」

頭を撫でると
私の胸に顔を埋めて
うなってる

「こら、どこに埋もれてんの」

「美優紀のみるきー」

「謎やん(笑)」

「美優紀さぁーん愛してるでぇ」

どうやらまだ酔いは
完璧に覚めてないみたい
もしくは覚めてるけど
甘えるために
酔ったふりしてるのか…
まぁどっちでもええや
彩ちゃんに甘えて欲しいし

「ほら、彩ちゃん寝るで
ベット行こ」

「動かれへーん」

「ふーんじゃあ
そこにいとき?
私ベットでねるから」

そう言って
立ち上がると私の手が引かれた

「行かんとってや…」

キュンッ
彩ちゃん…可愛い
そんな潤んだ目で私を見るなんて…

「わかったじゃあ
一緒に寝よな?」

「うん…」

私と手を繋いで
ちょこちょこ歩く彩ちゃん
可愛いなぁ…

「ほら、彩ちゃん
今日は私が抱きしめてあげるから
おいで?」

「…」

「彩ちゃん?」

「…手も繋いでてな?」

「っ///当たり前やん」

彩ちゃんは嬉しそうに笑うと
横に寝転んだ
そしてすぐに寝息が聞こえてきた
酔った彩ちゃんはホンマに甘えん坊
いつもの大人な彩ちゃんも
いいけど子供な彩ちゃんもいいなぁ

「美優…」

「フフフッ…可愛いっ」