「少し考えさしてくれ…か」

これって少しやけど
心に響いたってことやんな?
よしよし…

(みるきー今日合コンいこ?)
(頭数足らんくてさぁ)

「…今日はいいや
やることあるし」

(ッチ…最近付き合い悪ない?)

「ごめんごめん」




「よっ、山本」

昼休み
屋上で寝転ぶ山本を発見

「こっち来んな」

「ひっどー」

「なぁ、お前さぁ
はみられるくらいなら
俺んとこ来んなよ」

「別にええねん
合コン行ったって
私のとこに群がって
結局、いろいろ言われるんやから」

「ふーん」

「私もださーくしよっかな」

「いんじゃね?好きにすれば」

「でも無理かな
私勇気ないし」

「あ?」

「素の自分出したいなぁ…」

「十分素にみえるけど?」

「ううん…
ホンマは人と話すの苦手やし
家でのんびりしときたい」

「…」

「いつからこんなんになったんやろ…」

「俺、お前の悩み聞きたいわけ
ちゃうねんけど?」

「聞いてくれたってええやん
菜々ちゃんとの恋叶えるんやから」

「頼んでない」

「なぁなぁ菜々ちゃんとは
どんな感じで出会ったん?」

「…小学校から中学まで
一緒やった
アイツ一個上やから
ずっと一緒やった訳ちゃうけど」

「ふーん
高校はなんで一緒にせんかったん?」

「…これ以上俺とおるの
やめた方がええと思ったから
だからおばさんに頼んで
進路変えてもらった」

「そーなんや…」

「ニヤニヤすんな
別にお前を頼るつもりはないから
ただ変に考えられるのが嫌やから」

「素直やないなぁ
菜々ちゃんのこと好きなんやろ?」

「…さぁな」

「ふーん…」

「なんやねん…」

「正直にいえばええのに
好きやって
そしたら菜々ちゃんも…」

「あいつにはもう会わへん
それの方がええから」

「何でなんよ」

「…ここまでや
じゃあな」

山本はメガネをかけて
かつらをつけて
出ていった

これは中学のときになんか
あったんやなぁ
でも…何があったんやろか

「みるきー悩んでるなぁ」

「恵」

「中学のとき
彩と菜々ちゃんが付き合ってるって
噂が流れてな
まぁお互い好きやと思ってたから
否定したりもせんかった
けど、彩モテるから
彩を好きな子から菜々ちゃんイジメられて彩気づかんくてな
菜々ちゃんどんどん弱っていって
終いには自殺未遂してん」

「…」

「彩はそこから
おかしくなってな
菜々ちゃんを避けて避けて
菜々ちゃんも彩のこと好きやのに
避けられる…それで心病んじゃって
学校にも来なくなった
高校も彩と一緒にってなっててんけど
変えちゃって
卒業してからは全く会わへんくなってん
菜々ちゃんも引っ越したし」

「そんなことが…」

「彩なりに考えてんけどな…
辛いもんや」

「そういうこと…か
だから女を避けてる」

「そ、同じこと起きひんように」

山本、アンタ優しいな
けど、アンタのやり方は間違ってる
私が…証明したるよ