(みるきー写真撮ろー)
(私も)
(次私なぁー!)

「あ、うん」

今日は体育祭で
学校全体で盛り上がってる

(彼氏来てくれた!)
(ママー!)
(パパー)

小さい頃から
運動会はママもパパも来てくれへんかった
仕事やったから
でも彩ちゃんが来てくれてた
学校休んでくれたりしてくれたし
いっつも一番前で声枯らして必死に応援してくれた
でも今年は無理
去年までと違うもん
彩ちゃん仕事あるし

(みるきーお母さんとかは?)

「こーへん
私テキトーに回ってくる」



「ふぅ」

(あ、渡辺)

隣のクラスの田中くん

「どーしたん?」

(いや、あのさ
終わったら時間ある?)

「え?んー…」

(ちょっと話し合ってさ)

「今でも聞くで?」

(いや…その)






「告白ならしても無駄やでー」

「彩ちゃん!?」

「この子恋人持ちやから」

(え?)

「美優紀行くで」

「え、ちょっと!」


「はぁ美優っていつもこんなんなん?」

「何のこと?」

「まぁ、ええわ」

「彩ちゃん仕事は?」

「ん?終わらしてきた
あー疲れた
帰ったらマッサージよろしく」

「あ、うん
でも何で?
何で今日…」

「おばさんが言うてたから
何で私に直接言わんのよ」

「だって…」

「仕事のこと?」

「うん…
うっ…しゃやか痛い」

ほっぺをつねられる
もちろん軽くやけど

「あほそんなん気にせんとって
なんぼでも都合つけるから…な?
私に遠慮すんのやめて?
ただでさえ女とか年齢とかで
美優に我慢させてるねん」

「そんなこと…」

「な?」

「うん…来てくれてありがとう」

「何に出るん?」

「リレー」

「そっか!よっしゃめっちゃ応援するわ」

彩ちゃんは言った通り
めちゃくちゃ応援してくれて
私は一着でゴールした
やっぱり彩ちゃん好きやなぁー

「美優ー!昼たべよー」

「うん!」

(え?みるきーこの人誰)
(めっちゃカッコイイー!)

「どうも
美優紀の近所に住んでる山本彩っていいます
いつも美優紀と仲良くしてくれて
ありがとう」

(い、いえ///)
(こちらこそ///)

「彩ちゃん行くで!」

「おぉっちょっと」


「何怒ってんねん?」

「デレデレしすぎ
デレデレデレデレ」

「はいはいごめんって…な?」

「知りませーん」

「そんな子には
私が作った弁当あげへんけど?」

「…」

「美優?
私のこと好き?」

「…大好き」

「はいよくできました」

「うぅー」

「ハハッ可愛いなぁ」

「なんか悔しぃー!」

「まぁまぁ…よし足ほぐしとこ」

「なんでー?」

「ん?まーねー」

「???」



(ただいまより
午後の部を始めます
プログラム13番
保護者の方によるリレーです
白組アンカー金子さん
赤組アンカー山本さんです)

「え!?彩ちゃん!何してんのよー!」

(位置についてよーい…バンッ!!!)

リレーのバトンはどんどん
繋がって彩ちゃんのところまできた
白組が圧倒的に早くて
もう半周くらいの差
けど…

(うわっ!すげぇー!)
(山本さんはやーいっ!)
(かっこいいーっ)

彩ちゃんがバトンを受け取った瞬間
どんどん差が縮まって
終いには

(ゴーーール!
赤組逆転勝利ですっ!)

(山本さーん!カッコイイっ)
(山本さん!写真撮ってくださいっ)
(山本さんっ)

なにこれ
もー知らん

体育館の裏に言って
彩ちゃんの姿を見ないようにする
嫉妬がヤバイもん


「美優紀」

はぁ…なんでどこに行っても見つけるん?
辞めてや…
私が子供なんバレちゃうから

「拗ねてんの?」

「あほ、しゃくれ、たらし、へたれ」

「ひどい言われようやな」

「バカバカバカ」

「ごめん」

「何で出たんよ…」

「ん?…まぁ」

「モテたかったから?
私のこと妬かしたかったから?」

「違う…」

「何なんよアホぉ」

「美優紀に見てほしかったから」

「え?」

「ほら、美優紀の運動会は
見に行ってたけど
私の運動会は美優紀見にこられへんかったやん
学校厳しかったしさ
だから見てほしかってん…」

「彩ちゃん…?」

「だぁー!私やってずっと美優のこと
好きやったし
見てほしいやんカッコイイって思って欲しいやん
好きな人には///」

「フフッ
彩ちゃん可愛いっ」

「は、はぁ?///
舐めてんの…ンッ///」

「カッコよかったで?
惚れ直した///
なぁ彩ちゃん写真撮ろ?」

「写真?」

「うん周りの子が
彼氏と撮ってるの羨ましかったねん
ええやろ?」

「当たり前やん」

「じゃあいくで
はいちー…」

「ンッ///」
「ンッ///」

彩ちゃん驚かそうと思って
ほっぺにちゅーしよーとしたのに
彩ちゃんも同じこと考えてて
普通にキスしちゃった…
やっぱり考えること一緒なんやな