今日は球技大会
一年と二年合同

(いけー!)
(やれー!)

皆楽しそう
一年はバスケで
二年はサッカー


(がんばって!)
(走れー!)

二年生のサッカーは
だいぶ盛り上がってる
…というよりは
彩ちゃんが一人で点を決めていく
なんか彩ちゃんだけ
特別みたいで
彩ちゃんにボールが渡ると
敵チームは諦めに入る
彩ちゃんはすごいつまらなそうに
シュートしてた

彩ちゃん…
気のせいかな
見てたらわかるねん
ホンマはもっと本気でやりたいんちゃう?
点取られてもええから
笑いたいって思ってない?

「みるきー次試合やで」

「あ、うん」

スポーツは好き
楽しいし面白い

「パスっ!」

「みるきー!」

「うんっ!」

みんなと協力して
点を入れていく

(あれっ)
(嘘///)
(ホンマや///)

急にギャラリーが
うるさくなって
視線の先を見たら
壁にもたれながら
カフェオレを吸ってる彩ちゃん

「なんで…?」

相変わらずの無表情で
見てるっていうよりは
眺めてるって感じやった

彩ちゃんが来たからか
みんなのやる気は
すごくて
敵チームも活躍しようと
必死やった

「ハァハァ急になんなんよ」

「ホンマな…みんなの
下心見え見え」

「がんばろけいっち」

「当たり前…」

ここまで真剣にしたことあったけ?
でも真剣に勝ちたいから

「みるきー!」

「うんっ」

よしっ!シュートやっ

ドンッ

「え…?」

ガンッ!!!

「みるきーっ!!!
アンタ何してんねんっ!」

(わざとちゃうし)
(そうやって審判何も言うてへんやろ!)

あぁーまた彩ちゃんに
なんか言われるなぁ…
けいっちも喧嘩せんでええのに
私がドジやから…

「何してんの?」

(彩さんっ///)
(話しかけてくれた///)

「ズルしてまで勝ちたい?」

(違いますっ)
(私達そんなこと…)

「見てたから私
ズルしてまで勝って何したいん?」

(私達は…)

「別にええけど
私の楽しみとんの止めて」

(楽しみ?)

「こいつの観察
おもろいからコイツ」

(す、きなんですか?)

「さぁ違うんちゃう?
ただおもろいから見てるだけやし」

(…)

「言っとくけど
私、アンタらに興味無いから

おい、保健室…
っち、しゃーないな…よいしょっ」

(…許さへん)
(渡辺美優紀…)

「…あ、それと」

(…?)

「コイツに何かしてみぃ
笑われへんようにしたるからな」

(ッ!!!)