体育祭はめっちゃ盛り上がってた
菜々ちゃんが遅れたから
開会式ギリギリやったけど

「普通寝坊する?」

「ごめんってぇ…」

「もー慣れた」

「私は慣れへんっ!」

「はい?」

「みるきー格好大人すぎひん?
私が子供みたいやん
あー!化粧してる!
もぉー可愛いみるきーのままがいい」

「ブサイクって言いたい?」

「ちーがーうー!まだ
中学生なんやから
もっと子供でええのにーって」

この人には言われたくない
中1のときらへんから
どんどん大人になって
小さいときの私は
菜々ちゃんがどっかに行くと思って
泣いていたもんだ

「彩どこやろー
人多過ぎてわからへん」

「んー?あ、いた」

「はやっ!」

わかるよ
昔から
彩ばっかり見てたから
今やって他の子なんか入らへん
彩だけでええねん

「彩ぁー!!!」

「ちょっと菜々ちゃんっ!」

彩はこっちに気づいて
菜々ちゃんを見て呆れた顔をして
私を見た
すごい遠い距離やけど
見つめあった
でも…すぐに逸らされた

ズキンッ…

そうやんな…嫌やんな
なに期待してたんやろ
アホみたい

開会式が終わり
競技が始まる

(アドレス教えて!)
(誰見に来たん!?)

なんでこんな囲まれるんよぉ…

「みるきーモテるなぁ
私もモテたいー」

そりゃ菜々ちゃんには
声かけへんやろ
かけられへんねん
菜々ちゃんの左手の薬指に
指輪があるから

(なぁなぁ名前なんて言うん!?)

「渡辺美優紀」

(渡辺美優紀?)
(それって彩の彼女ちゃうん?)

「え…?」

(やばっ!そろそろリレーやん)
(はよいこ!)

彩の彼女…?
どういうことなん?

リレーの始まるピストル
彩はアンカーらしい
昔は足遅かったくせに
かけっこが嫌で泣いてたくせに
ちょっと笑ってしまった

「彩ぁー!頑張れー!」

菜々ちゃんはめっちゃ
大声で応援してる
けど敵チームとの
差があく

「彩っ!!!」

私の勘違いやと思う
自惚れやろ?
でも私が叫んだ瞬間
彩の足は早くなった気がした

「彩ぁー!!」

ゴール手前お互い譲らへん
先にゴールテープを切ったのは








彩やった


「やったぁー!
彩…彩!!!」

ゴールした瞬間
相手の足が彩と絡まり
二人はこけた
相手の子はすぐ起きたけど
彩は起きひんかった