「じゃーねー」

「お疲れー
あー疲れた」

今日は体育の後片付けで
長くなって
いつもより遅い時間
いつもの商店街を通って帰る

(美優紀ちゃんおかえりー)

「ただいまー!」

(暗いから気つけやー)

「はーい」

やっぱりこの街好き
あったかいし

(おじょーちゃん可愛ええなぁ)

「ハハッ」

(ちょっといこ?な?)

「いや!やめて!」

(ええやんええやん)

ベタベタ触られて
気持ち悪い
どうしよ

(いこーや…イテテテッ!!)

「おっちゃんやりすぎやで
じゃあな」

「さや…山本くん?」

突然現れた彩に
手を引かれた
懐かしい彩の手
昔こうやって歩いてた…

「…じゃあな」

「待って」

「なに?」

「ありがとう
助けてくれ…」

「中学生のくせに
そんな格好してるからやろ」

「むっ…何なんよっ!
別にいいやろ!」

「いいけど関係ないし」

「そうやんな!山本くんに
関係ないもんな!」

「何ムキなってんねんガキか
じゃーな」

バタンッ

なにあれ!
最悪さいてー!
やっと話せるって思ったのに…
でも、彩の顔久しぶりに見た
大人の顔やった
でも…昔みたいに笑ってくれへんかった
笑った顔みたいな…

部屋に戻って
机の上を見たら
彩の学校の体育祭のチケット
さすがトップクラスの中学
チケットに書かれてる絵を見ると
笑った男の子の顔
彩…

「もしもし?菜々ちゃん?」

「どーしたん?」

「体育祭行くわ」

「ほんまに?やったー」

「うんそれだけ
じゃーね」

「みるきー?何かあった?」

「…ううん
ただな?向き合おっかなって」

「そっか…よかった」

「うん…」

彩…貴方に握られた手
今でも熱持ってる
ドキドキする
やっぱり私










彩が好きや