「やったこともないのに語るな」は詭弁
「やったこともないのに語るな」という態度は取ってはいけない。詭弁であると思っている。
たとえば、政治において政治家しか為政のことを語ってはならず、投票もしてはならないのだとしたら政治は成り立たない。
たとえば、職場において上司や社長の立場でものを考えることは重要だ。課長になるためには課長になる前に、課長の立場でものを語れなければいけない。課長になってから考えたのでは遅い。
岡目八目という言葉もある。新入社員に業務やシステムの問題点を指摘してもらうと、思わぬ根本的な 指摘をされ、ハッとすることがある。内部に長くいると大切な視点が欠けてしまったりする。内部からの目と外部からの目は違う。当事者ではわからないことがあるのだ。まだ顧客視点を持っている新人に業務の問題点を指摘してもらうのは大いに有意義だ。
体験をした者と、体験をしていない者がそれぞれの視点で混ざり合って議論してこそ正しい答えに近づける。
そして同じ体験は2つとない。たとえば、「車に乗ったことがないのに、車のことを語るな」と言えるかどうか。車は車種によってその制動も操作感も全く異なる。1つの車に乗ったからと言って、すべての車の知識を得たことにはならない。
ゆえに、「やったこともないのに語るな」は詭弁であり、言うべきではない。