サルも教育をしていた | 木下英範のブログ

サルも教育をしていた

タイにいるカニクイザルは人の髪の毛(!)を使って歯磨きをするそうです。これだけでもなんだかすごいのですが、それを子供に教育する行動が目撃されたそうです。


母ザル、子に歯磨き「教育」 京大グループが確認 』(Yahoo!ニュース)


個体でゼロから経験知を積み上げるよりも、親から教えてもらったほうが効率がいいですね。すでに発明したものは2回も発明しなくていいのですから。また知識の継承が起こるということはグループによって知識に特色がでるということです。これはすなわち「文化」というものです。


考えてみれば私たちの知識のほとんどは誰かから教えてもらったことです。今読んでいる日本語だって自分で開発したものではなくて、ほぼ100%教えてもらったものですね。もう高等な言語がすでにあるのだから、ゼロから自分で開発する必要はないわけです。この重厚な文化の積み上げが人間の最大の強みですね。あとは少しでも改良して後世に教えてあげたいものです。