トイレ清掃員の貼り紙 | 木下英範のブログ

トイレ清掃員の貼り紙

ある企業が、七階建てのビルを持っていました。各階に社員用のトイレがあるのですが、それがいつも落書きで汚されてしまいます。


 社長自ら注意をするのですが、一向に効き目がありません。
「おまえたちは、なんという馬鹿者か!」と怒鳴りたいのですが、

「その馬鹿を選んだのは、あなたですよ」と言われたらおしまいです。ストレスは溜まる一方。とうとう社長もさじを投げてしまいました。


 ところが、それでもあきらめない人がいたのです。トイレ掃除の女性です。女性は西洋紙を四つ切りにした小
さな紙にお願い状を書き、全てのトイレの入り口に貼りました。するとどうでしょう。あくる日から、いっさいの落書き
が消え去りました。


 驚いた社長が見に行くと、そこにはこう書いてありました。


「ここは私の大切な職場です。この職場を落書きで汚さないでください」


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・ 仕事への誇り、プロ意識。肩書きではない。思いが人を
動かす。
女性が、「トイレ掃除はたいした仕事ではない」と思っ
たら、たいした仕事ではありません。反対に、「トイレ
掃除は、私のとても大切な仕事なのだ」と思えば、すば
らしい重要な仕事となるのです。そして大切にしなけれ
ばいけない。


(以上、「Dr.テラのエピソード通信 」メルマガより)