人間性を考慮した生産性の式 | 木下英範のブログ

人間性を考慮した生産性の式

一般に生産性の式は下記で表わされる。


生産性 = 生産量 / 労働投入量


生産性を向上させるには、生産量を増やすか、労働投入量を減らすかしかない。

ここで、労働投入量 = 人数 * 時間 より、


生産性 = 生産量 / (人数 * 時間)


と変形してみよう。生産性を向上させる手段に「人を減らす」、「作業時間を少なくする」という選択肢が加わった。

ここで、「時間」に注目してみよう。この時間の使い手は労働者である。労働者にとって、辛い仕事は時間が長く感じ、楽しい仕事は時間が短く感じる。
つまり、


生産性 = 生産量 / (人数 * 時間 / 楽しさ)


と変形できる。楽しさが上がっていくならば時間を限りなくゼロに近づけることができる。ここで「楽しさを向上させる」という選択肢が可能になった。楽しさは生産性を向上させる。最初の式で生産性をUPさせるには生産量を増やすか、労働投入量を減らすかしかないが、ここまで分解すれば「楽しさ」が重要な意味を持っていることがわかる。これが人間性を考慮した真の生産性を表す式である。