超巨大結晶 - Naica鉱山の結晶はすごい | 木下英範のブログ

超巨大結晶 - Naica鉱山の結晶はすごい

本屋で立ち読みしたのですが、今月号のナショジオに、巨大なセレナイト結晶が詰まった空間の記事が載っていました。
http://nationalgeographic.jp/nng/magazine/0811/feature02/index.shtml

巨大結晶ができた過程はだいたい下記のようなものだったそうです。
①火山の内部にできた空洞に硫酸カルシウムを含む地下水が染み込んだ
②マグマが冷えた後、空洞内の温度が58℃前後で安定
③この温度では水中の硫酸カルシウムはセレナイトに変化する
④空洞の淵から中心に向かって60万年にわたり結晶が成長した

結晶が成長しやすい環境のまま、60万年という長い年月安定した環境を保っていたことがポイントだと思います。発見されてから中の水を抜いたのが今の姿だそうです。いまだ内部の温度は44℃もあり、長くいると熱射病になってしまうそうです。ともあれこれは地球を代表する奇観のひとつですね。